釣友には内緒で、和歌山の磯に抜け駆けしました。
6時過ぎの渡船に乗って磯に渡り、船頭に教えてもらった先端から釣りを始めました。
しかし、時折大きな波が打ち寄せて、撒き餌を入れたバッカンが水を被るので、高場の船着きに移動。
船着きから海をのぞき込むと、海底がうっすらと見えています。
そんなに深くなさそうです。
僕の好きな全遊動仕掛けだとすぐに仕掛けが底についてしまいそうなので、遊動仕掛けに変えることにしました。
ちょっと前までなら好きな仕掛けが使えない釣り場だと気力が萎えたのですが、最近はそんなことが無くなりました。
状況を悲観するより、楽しんだ方が得ですから。
先々週、ここの渡船に来た時はボウズでした。
唯一、玉網を使ったのは目の前にウキが流れてきたのですくったときです。
すくったウキは無メーカーの安物っぽいオモリ負荷がBのウキですが、Bのウキを切らしていたのでタックルボックスにしまいました。
このウキを使って、遊動仕掛けを作りました。
潮は左から右に流れています。
竿二本ほど向こうに沈み根が見えます。
タナ2ヒロちょっとで沈み根の際を探るように何度か流してみると、ウキがすーと沈みました。
すかさずアワセを入れると、ぐいぐいと根に突っ込もうとするシャープな引きが竿を曲げました。
手元に寄せてきても、足元の根に潜ろうとします。
チヌとはまた違った気持ちの良い引きです。
魚の引きを楽しみながら、玉網に収めたのは38cmのグレでした。
釣りを始めて1時間ほどの、幸先の良いスタートです。
何度か同じところを流したのですが、反応が無いので沈み根の奥を流してみると、今度は30cmちょっとのグレが釣れました。
弁当舟が来たので、船頭にグレを二匹釣り上げたことを報告して、弁当を食べて少し昼寝。
11時頃から釣りを再開したのですが、潮が満ちてきて、左側に張り出した岩を波が乗り越えて来ました。
表層が流れて、ウキが流されてしまうので0号のウキに5Gのガン玉オモリをつけて、少し沈め気味に流すことにしました。
すると、何度か流したときにウキが走り、30cmちょっとのグレをゲット。
イメージ通りに仕掛けを流してグレを掛けると、とても気持ちいいです。
しかし、今度は潮の流れが早くなって、仕掛けがなじむ前にポイントを離れてしまいます。
そこで、Bのウキに2Gと3Gのガン玉オモリを段打ちして、仕掛けが早く立つようにしました。
これが効を奏して、30cmちょっとのグレを2匹ゲット。
活かしバッカンの中には、5匹のグレが泳いでいます。
充分なグレを釣ったし、撒き餌も刺し餌も残り少なくなってきたので、ここは一発大物を狙おうと、遠投で沖をせめてみました。
そして・・・
煙草に火を付けて最後の一投。
タバコがなくなるまで仕掛けを流していくと、ウキが沈みました。
上がってきたのは手のひらサイズのグレ・・・
苦笑いをしながらグレをリリースし、納竿としました。
海の変化に合わせながら手を変え品を変え、5匹のグレをゲット。
楽しい釣りができました。
海と拾ったウキに感謝です・・・