いよいよ北海道4日目の旅です。
朝5時に起きて、窓を開けると、冷気が部屋に入ってきます。
11月初旬というのに、北海道は大阪の真冬並みの寒さです。
ヒートテックのシャツとタイツを着込み、足元は靴下2枚と磯釣りで使っている防水オーバーソックスを履いてからSPDサンダルを履きました。
これは後で撮った写真ですが、こんな感じです。
そこまでしてサンダルにこだわるのは、スニーカータイプのシューズだと、雨に濡れるとなかなか乾かない。
その点、サンダルはすぐに乾くからです。
ホテルを出て、走り出すと風が強いです。
せたな町には、強風注意報が出ていました。
風向きは西南西、僕が進むのは東北東です。
運が良かったら追い風ですが・・・
国道229号線を走っていくと、「日本女医第1号開業の地」という看板がありました。
意外なところに日本第1号があるのですね。
興味を惹かれて脇道にそれていくと、荻野吟子先生の像がありました。
不謹慎ですが、荻野先生、いいプロポーションをしてはぁります。
国道229号線に戻って走っていくと、三本杉という地名が出てきました。
昨日乗った快速瀬棚号の終点です。
人魚の像の後ろに杉のような岩が3本立っています。
大きな杉の木が3本あると思っていたら、杉のような岩が地名の由来のようです。
海沿いに国道229号線は続いています。
風が強くて、道が曲がるたびに向かい風、追い風と変わります。
でも、比較的追い風の時が多くて、走るのは楽です。
岩に窓のような穴が開いた窓岩。
海岸線沿いの道は、奇岩が目を楽しませてくれます。
日本一高い灯台の看板がありました。
しかし、あまりに急な坂道なので寄り道を断念。
国道229号線は、1,000mや2,000mを超えるトンネルがいくつも続きます。
横風にあおられることがないので助かりますが、車が殆ど通らないトンネルを一人でくぐるのは、なにか出ないかと別の怖さがあります。
先に進むと、保育所の園庭にシェルターが置いてありました。
津波が来た時に園児が逃げ込むのでしょうか?
岩の上には可愛い灯台が鎮座していました。
少し坂道を上ると、弁慶岬です。
武蔵坊弁慶は和歌山の田辺の生まれだと記憶しているのですが、北海道まで来ていたのですね。
伝説によると、ここで義経を待っていたそうです。
道の駅みなとまーれ寿都で船澗弁当を食べました。
海苔の下にシラスの佃煮の混ぜご飯が詰まっていて、素朴で美味しゅうございました。
デザートに鮭最中も食べました。
甘ーい餡子が走行の疲れを癒してくれます。
その昔、鰊漁が盛んだったころの大きな館がありました。
少し洋風が入った、大きな館です。
道の駅シェルプラザの横に欄越町貝の館があったので入ってみました。
中にはいろいろな貝の標本があって、北海道に棲む魚の紹介もありました。
北海道にも僕の好敵手、底物の石鯛や石垣鯛が棲んでいるのですね。
館の奥には、クリオネが優雅に泳いでいました。
追い風のおかげで思ったよりも早く岩内に着いたので、ホテルの近くにあった木田金次郎美術館に入ってみました。
印象画のような絵で、間近で見ると絵の具を塗りたくっていて何が描いてあるのかよくわからなかったのですが、
数歩離れて絵全体を見ると、良さが伝わってきました。
人も同じかも。
近くでみるとは理解できなくても、ちょっと下がってみると良さが判る様な・・・
木田金次郎は有島武郎の「生まれ出ずる悩み」のモデルになった方です。
「生まれ出ずる悩み」は中学校の教科書に載っていて、内容が気に入って単行本を買って全編を読んだ思い出があります。
これを機会に、また読んでみたいなあ。
美術館を出てホテルにチェックインし、明日に備えます。
83日目
走行距離 123.6km(GPS計測)
総走行距離 7,938.5km
出発時間 06:00 (北桧山)
到着時間 14:30 (岩内)
走行時間 8時間30分
平均速度 14.5km/h