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< 郷土料理 > 福島 ざくざく

2024-04-29 08:58:59 | 郷土料理

 「ざくざく」

 主な伝承地域 二本松市

 主な使用食材 里芋、にんじん、ごぼう、こんにゃく、だいこん、干ししいたけ、鶏肉など

 歴史・由来・関連行事
 「ざくざく」は「ざくざく煮」「ざくざく汁」とも呼ばれ、江戸時代頃から親しまれている郷土料理の一つである。『俳諧製法の事』によれば、ざくざくは「菜を細かく切ったもの」を指すとされていたが、その後食材をざくざくと角切りにした汁物という認識に変化していったとされる。
 ちなみに、福島県内には、ざくざくに煮た郷土料理として会津若松で食べられている「こづゆ」がある。ざくざくはだしに煮干し、こづゆは貝柱を使うなどいくつか違いはあるものの、共通する部分も多い。さらにこづゆのことを「ざくざく」と呼び、同じものと認識している地域もある。いずれにしても、複数の地域の食文化が交じり合った味わい深い郷土料理である。

 食習の機会や時季
 冠婚葬祭や市日、初午、大みそかなどに供される。旧東和町で行われる「木幡の幡祭り」などの行事の際や、10月第一土・日・月に行われる二本松の提灯祭りでもふるまわれるのだという。ちなみに、材料は慶事に奇数、弔事には偶数にするという決まりがある。

 飲食方法
 里芋やにんじん、ごぼう、こんにゃく、だいこん、干ししいたけなどの具材を角切りにし、だし汁で煮て、醤油で味を調える。だしにはかつおや塩鱈、田作り、するめ、にしんなどさまざまなものが使われ、各家庭で味わいが異なる。また、地方によっては具材を短冊切りやいちょう切りにすることも。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 現在も各家庭で作られているほか、二本松市内の飲食店や宿泊施設などで提供されている。また、二本松市ではざくざくをテーマにした曲やざくざくを提供している店のマップを制作したり、ざくざくの世界選手権やアレンジ料理コンテストを開催したりと、幅広い年齢層に関心をもってもらえるよう努めている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/30_8_fukushima.html より


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