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<オレンジ> タロッコブラッドオレンジ

2022-11-13 06:45:28 | 果物

 「タロッコブラッドオレンジ」

 ブラッドオレンジは,ヨーロッパ原産で主要品種として‘タロッコ’‘モロ’‘サンギネロ’‘マルチーズブラッド’などがあり,‘タロッコ’がもっとも大玉で,‘モロ’‘サンギネロ’は果皮・果肉ともに赤みが濃い。愛媛県へは,昭和40年代の温州ミカン価格低迷時期に持ち込まれ,当時も現地で栽培試験が行なわれたが,3~4月まで樹上にならせておくと寒害にあうことが多く,産地化には至らなかった。ところが,近年,冬季の温暖化の進行で越冬カンキツ類の栽培可能な地域が広がってきたことに加え,地域の特色を活かしたブランド力が強く高単価を望める品種が求められるようになり,愛媛県南予地域を中心に‘タロッコ’と‘モロ’の産地化が進められてきた。

 ブラッドオレンジは,果皮・果肉の赤みが特徴で,カンキツで唯一アントシアニン(天然色素)を含んでいる。本種は剥皮性が悪いため,レストランやジューススタンドではカットフルーツやフレッシュジュースとして利用され,アントシアニンの赤がテーブルに彩りを加えている。このアントシアニンは,坑酸化作用をもつポリフェノールの一種で,機能性成分としても注目されている。

 ここでは‘タロッコ’を中心に,これまで愛媛県みかん研究所で得られた知見から特性の概要と栽培上のポイントについて紹介する。

 愛媛県宇和島市における‘タロッコ’の平年(2010~2018年の平均)の発芽日は,3月28日で,開花始めは5月3日,開花最盛期は5月9日,開花終期は5月15日となり,開花期間は12日間であった。‘モロ’の発芽日は,3月25日で‘タロッコ’より3日早かった。開花始めは5月2日,開花最盛期は5月9日,開花終期は5月14日となり,開花期間は12日間であった。新梢は長めで上向きに1節当たり1~2芽発生する。

 ‘タロッコ’は,多くの有葉花に加えて,直花が房状に着花する。‘タロッコ’は,直果よりも有葉果で結果率が高いが,花数は直花のほうが多いため,最終的な着果は直果が多い。

 ‘タロッコ’‘モロ’ともに11月までは肥大が旺盛であるが,11月以降は緩慢になり,1月以降の肥大はほとんどない。

 ‘タロッコ’の,大玉の果実は果肉の赤みが薄かったり糖度が低いなど果実品質が劣るため,ネーブル階級のM玉(果実重150~180g)が生産目標であるが,S~2Lの階級のバラツキが生じる。

 ブラッドオレンジ4品種の2009年2月収穫時点の品質で比較すると,‘タロッコ’がもっとも大玉であった。‘モロ’‘サンギネロ’は,それぞれの一果重が113gと59gと小玉だが,果皮,果肉とも赤みが濃い。‘サンギネロ’は,2月時点でもクエン酸含量が2.89g/100mlあり,生食には向かない。‘マルチーズブラッド’は,一果重,糖度,クエン酸が‘タロッコ’並であった。果皮色は,‘モロ’‘サンギネロ’より赤みが薄かったが,果汁色は赤みが同じくらい濃かった。

 以下は,とくに‘タロッコ’の果実の特徴を列記する。

 1)果形指数は110前後で球形である。

 2)果皮は薄く,剥皮性が悪い。

 3)糖度は3月の収穫時点で13程度であるが,乾燥園では14程度まで上昇する。糖度が高いほど,果汁中のアントシアニン含量は高い。また,果重が小さいほど,果皮の赤みは濃く,果汁中のアントシアニン含量は多い。

 4)減酸は8月以降急激に進むが12月以降鈍化する。3月中旬の収穫時ではクエン酸含量が1.0g/100ml程度となり,適度な酸味が残る。

 5)果皮はオレンジ様の,果肉はワイン風の香りがある。

 6)じょうのうは薄く,花粉がかからなければ種子はない。

 7)ほかのオレンジ類と同様に晩秋にオレンジ色に着色し,12月ころから赤みを帯び始めてしだいに濃くなる。北面の赤みが強く,南側の陽光面で赤みが弱くなるが,伸縮性の黒色果実袋(商品名:サンテ)などで被覆することにより,比較的均一な色にすることができる。果皮と果汁中のアントシアニン含量は相関があり,果皮が赤いと果汁も赤くなる傾向がみられる。また,樹齢が若い間は果肉の赤みが薄いことが多いが,これは樹勢が強く低糖度果となりやすいことが原因である。このため,樹齢が経過するとともに樹勢が落ち着くと,糖度が高くなり,果肉の赤みが濃くなる傾向がある。

 ブラッドオレンジは,果皮・果肉の赤みが特徴で,カンキツで唯一アントシアニン(天然色素)を含んでいる。本種は剥皮性が悪いため,レストランやジューススタンドではカットフルーツやフレッシュジュースとして利用され,アントシアニンの赤がテーブルに彩りを加えている。このアントシアニンは,坑酸化作用をもつポリフェノールの一種で,機能性成分としても注目されている。

 ここでは‘タロッコ’を中心に,これまで愛媛県みかん研究所で得られた知見から特性の概要と栽培上のポイントについて紹介する。

 イタリアからやって来た「ブラッド(血)オレンジ」の代表品種。福岡県能古島、愛媛県から始まり、大分県でも無加温ハウス栽培が順調にスタート。

 健康ブームが益々進む中、国産嗜好の需要には期待がある。大型栽培での特産化も良いが、デパートでしか買えない国産オレンジではなく、通信販売、観光農園の目玉商品に。含まれるアントシアニンを前面に押し出した健康飲料やジャムなど利用幅は広い。

 以前お伺いした静岡大学農学部付属農場に植えられていた露地栽培のタロッコ樹。帰りにお土産にと果実を数個いただいた。
 福岡に戻り、食味「これは甘い」ということで、糖度を計ってみるとなんと13.1度。2月2日収穫ですから、1ヶ月後の収穫時期にはどこまで上がるのか。

 柑橘産地で採れた果実は、生食でも美味しいが、是非トライしていただきたいのが、タロッコのストレートジュース。ブラッドオレンジは見た目の色に注目が集まるが、アントシアニンを多く含んでいるので健康にも良い。美味しくて健康に良いジュースを是非。

 ブラッドオレンジの代表品種で、アントシアニンを含む柑橘。福岡県と愛媛県で露地栽培産地化。静岡県では露地栽培で、糖度13。

*http://www.ykken.jp/14683065171122 より


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