「かつお菜」
他県民は知らない?福岡の定番野菜「かつお菜」とは 2020年12月29日
特にお正月、福岡で「かつお菜」は定番野菜ですよね。
福岡県民にとって、お正月のお雑煮「博多雑煮」に欠かせない具といえば?
深くて濃い緑の葉が彩りを与えてくれる野菜「かつお菜」ですよね。家庭によって少しずつ具材は違っていても、かつお菜は外せない定番ではないでしょうか。 福岡県民にとってはポピュラーですが、実はこの野菜、他県ではあまり知られていませんし、スーパーでも滅多にお目にかかれません。 特に九州外の人に聞いているみと、「かつお菜?魚のカツオ?」とたくさんのはてなマークが浮かんでしまいます。
どんな野菜?
かつお菜とは、高菜の親戚にあたるアブラナ科の葉野菜です。昔から福岡で盛んに育てられていましたが、小松菜やホウレン草への転作が進み、生産量は激減しました。 しかし近年では「京野菜」を代表格とした、伝統野菜栽培のブランド化や再興が全国的に進んでおり、かつお菜も見直されつつあるようです。
肝心のお味は…名前の由来にも
煮物や汁物にすると、カツオのだし汁がいらないほどに旨味と風味があり、名前もそうした意味から由来するといわれています。漢字で書くと「勝男菜」と書き、縁起がいいことから、正月料理に好まれるようになったのです。栄養面からみても、とても魅力的なんです。カルシウムを多く含み、カロテノイドやビタミンCも豊富です。 さらに、一般の葉菜類と比較して、高い抗酸化性をもっています。加熱処理しても、その抗酸化活性は低下しないんです。酸化というのは、体が活性酸素の影響で錆びていくことで、糖尿病・高血圧などの生活習慣病や、シミ・しわ・白髪などの老化が起こる原因だといわれています。つまり、抗酸化性をもつかつお菜は、老化対策や美肌づくりにうってつけの野菜なんです。 店頭に出回る時期は12~2月。お雑煮以外でも、鍋やお浸しなどにしてもおいしいですよ。旬の時期がやってきたら、ぜひ、お正月だけでなく普段の献立で活用してみてくださいね。
*https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/89123/ より
【生産地】福岡市
【特徴】アブラナ科の葉野菜で「高菜(たかな)」に似ている。
【食味】旨味(うまみ)が多く、鰹出汁(かつおだし)がなくても美味しいことから、かつお菜と言われるようになったとされる。アクも少なく、辛味もない。煮るとほんのり甘い。
【料理】博多雑煮、お浸し、和え物、鍋、煮物など
【来歴】福岡の伝統野菜。漢字で「勝男菜(かつおな)」と書く。縁起物として正月料理の雑煮には欠かせない野菜の一つ。
【時期】12月~1月
*https://tradveggie.or.jp/40-fukuoka/#i-8 より
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