「鰰 はたはた」
ハタハタ(Arctoscopus japonicus、鰰、鱩、雷魚、燭魚、英語: Sailfin sandfish)は、スズキ目に属する魚の一種。別名カミナリウオ、シロハタなど。
日本では主に日本海側で食用にされ、秋田県の県魚である。煮魚や焼き魚に調理されるほか、干物、塩蔵、味噌漬けなどにもされ、しょっつると呼ぶ魚醤にも加工される。魚卵はブリコと呼ばれる。
*Wikipedia より
名称
「ハタハタ」は古語では雷の擬声語で、現代の「バチバチ」にあたる。秋田県で雷の鳴る11月ごろに獲れるのでカミナリウオの別名でも呼ばれ、漢字では魚偏に「雷」で「鱩」と書く。また、冬の日本海の荒波の中で獲りにいくことが多いから「波多波多」と書くこともある。ほか、漢字では魚偏に「神」で「鰰」とも書く。この字の由来について大田南畝は、体の模様が富士山に似ており、めでたい魚として扱われたためと著書に記している。
秋田弁では「ハタハタ」の「タ」の音は有声化して無気濁音で発音される。このため、しばしば「ハダハダ」という音に聞こえ、これが地方名として収録される例もある。
秋田では関ヶ原の戦いで佐竹氏が秋田に移封してきた年以降大漁になった事から「サタケウオ」とも呼ばれ、秋田に移った佐竹氏を慕って水戸からやって来たとの伝説がある。
新潟県ではシマアジとも呼ぶ。鳥取県ではシロハタと呼ぶほか、カタハ、ハタと呼ぶ地域もある。
*Wikipedia より
秋田名物ハタハタ不漁、スーパー店長「ほとんどが県外産」…主婦は「売っていても高級魚に」 2023/12/16 21:22
ハタハタの漁獲が低調だ。「季節ハタハタ」は初漁の予測日(2日)から5日が過ぎても確認されず、先行する沖合底引き網漁での漁獲量も10トン(7日時点)と過去10年で最低となっている。専門家は「資源量の減少が深刻だ」と指摘する。
7日昼下がりの秋田県男鹿市のスーパー「スーパーセンターアマノ」。鮮魚コーナーには、北海道産のハタハタが1匹並ぶだけ。この日、地元の商工会が「ハタハタフェア」をスタートさせたばかりだが、佐藤天論店長は「入荷したハタハタはほとんどが県外産。入荷量も昨年の3分の1に落ち込んだ」と話した。
買い物に訪れた同市船越の主婦(40)は「昔はよく食べたのに見かけることが減った。売っていても値段が高く、高級魚になった」とこぼした。
漁獲量低迷の要因の一つは海水温と言われている。資源調査を行う県水産振興センターの藤原剛研究員は「海水温の上昇などが産卵に悪い影響をもたらしている可能性がある」と指摘。ハタハタの親魚は水温が下がると沿岸で産卵するが、本県近海の12月の水温は上昇傾向にあるため、親魚は水深が深い沖で産卵してしまい、稚魚の生存率を下げている可能性があるという。
県内で水揚げされるハタハタは、富山県から青森県にかけての海域を回遊する日本海北部系群に区分され、その全体の漁獲量も減少している。2022年の合計漁獲量(速報値)は前年より4割減の434トンだった。
ハタハタは1980~90年代にも漁獲量が激減したが、資源量回復のため92年から3年間、全面禁漁を実施した経緯がある。藤原研究員は「今年の漁獲量は禁漁が明けた95年以降で最低となるかもしれない」と語った。
*https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231208-OYT1T50089/ より
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