「amiMono(アミモノ)ラック」
自由な発想と卓越した技術が生んだ金網製のインテリア。金属の美に魅せられる。
「金網が持つ可能性を広げたい」と話すのは、半世紀以上に渡ってひし形金網を作り続けてきた共和鋼業の代表・森永耕治氏。東大阪にある町工場2社とデザイナーの合同のプロジェクトである「amiMono」シリーズの第一弾「ラック」は、金網の新たな利用価値を示す革新的な製品だ。
「amiMonoラック」に使われる金網の網目は、収納ラックは15mm、卓上ラックは20mmと細かい。通常の金網フェンスや落石防止ネットなどは25mm以上で編むことが一般的なため、ほとんどのメーカーは25mmより細かい金網を編める設備を持たないという。また、設備があったとしても、金網が絡むのを防ぐため、ミリ単位で調整できる卓越した技も必要となる。同社はそのどちらも兼ね備えていたのだ。
特徴的なのが同社の新製品開発方法。工場の一角には金網サンプルが置かれたスペースがあり、社員はいつでも、思いついたアイデアをすぐに試作できる。ここで日々自由に発想力やそれを形にする技術力を磨いた社員たちの前では、「amiMonoラック」に使う素材や網目の細かさの選定も一瞬だったという。全体のデザインは3社で打合せを重ねることで、飾り気のないシンプルな仕様へと変貌を遂げ、金属の無骨な美しさが漂う装いに。モノづくりのまち“東大阪”の技術と発想が詰まったこの製品の美しさと使いやすさに驚くとともに、今後のシリーズ展開にも期待が高まる。
金網部に遊びがあるため、中に入れたリュックが自立。両手を使って荷物の中を確認して取り出せる。またフレームとの接続部は、中のカバンや手を傷つけにくいように丸みを意識して、職人が手作業で取り付ける。
卓上ラックは収納ラックより粗めの金網を採用し卓上に置いた際にスッキリとした印象に。連続性のあるフレームは、同じ東大阪市で金属加工を担う株式会社松下工作所のアイデアで、金網の無骨さをよりスタイリッシュな装いに仕上げている。
共和鋼業株式会社 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目3番4号 チサン第6新大阪609号
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/2104/ より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます