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< 郷土料理 > 埼玉 聖天ずし

2024-09-19 08:06:21 | 郷土料理

 「聖天ずし」

 主な伝承地域 熊谷市妻沼地域

 主な使用食材 ご飯

 歴史・由来・関連行事
 熊谷市妻沼地域は、江戸時代は利根川の水運で栄え、田んぼと畑の豊かな大地に米や妻沼在来大豆が栽培されてきた。貴重な米と高価であった油揚げを用いた聖天ずしは、祭事や行事の日に食べられるハレの日の料理あった。  妻沼の聖天様と言えば門前で売られる聖天ずしと言われるように、聖天ずしは、江戸の昔から変わらぬ味と姿で現在まで食べ継がれてきた。 聖天ずしは、稲荷ずし3本と巻きずし4切れを1人前としており、その大きさから腹持ちが良いことも、地域の人々に好まれた理由の一つである。 また、聖天様として地域の人々に親しまれている妻沼聖天山歓喜院は、大名や豪商が寄進して作られたものではなく、地域の人々の寄付で建立された歴史があり、講を作り妻沼聖天山を詣でる際のハレの食事としても地域に広まった。

 食習の機会や時季
 昭和30年代までは、地域の農家は米を重箱に入れて聖天様の門前の店に持っていき、聖天ずしに交換してもらっていたという。今でいうテイクアウトのごちそうであった。 現在も、3月の桃の節句や5月の端午の節句、春と秋の聖天様の例大祭などの祝い事には聖天ずしを食べ、彼岸やお盆の来客への手土産としても利用されている。

 飲食方法
 稲荷ずしは、長さ約13~14cmと大きく、江戸の稲荷ずしの姿を今に伝えている。調理方法としては、醤油と砂糖で甘辛く煮込んだ大きな油揚げに酢飯を詰める。調理工程で破れた油揚げはかんぴょうを巻いて補強する。巻きずしの具には、かつては砂糖と醤油で甘辛く煮た人参やごぼうを用いていたが、現在はかんぴょうやでんぶが使われている。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 飲食店で供されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_29_saitama.html より


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