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<大阪製ブランド-アパレル・ファッション小物> Oo[ワオ] 首の肌着

2023-06-26 07:07:30 | 大阪製ブランド

 「Oo[ワオ] 首の肌着」

スヌード感覚で暮らしにとけ込む手ぬぐい。

手ぬぐいや布おむつに使われる「和晒」を、くるりと輪っかに。吸水性が高く、赤ちゃんの肌にも優しい和晒は、デリケートな首を守るのにもぴったりな素材。「Oo[ワオ] 首の肌着(以下Oo)」は、これを表裏二色に染め分ける日本で唯一の染色技術によって、両面の色が異なるリバーシブルな手ぬぐいに仕上げ、両端を縫ったもの。強く主張しないのに存在感があり、スヌードのようにまとうだけで首元にニュアンスを与えてくれる。手がけたのは昭和36年創業の竹野染工。同社のある堺市は、江戸時代から和晒産業がとても盛んだった土地。その産地としての誇りを持って、「Oo」は織りから染めまですべて、堺のパートナー会社とともに製造された、「made in Osaka Sakai」の製品でもある。
和晒の染色方法としては注染が有名だが、竹野染工は染色したい場所に糊を混ぜた染料を金型で捺し染める「ロール捺染」とよばれる染め方を代々受け継いできた。「ロール捺染はプリントと同様、片側だけしか染められなかったのですが、うちの職人が数十年かけて技術を開発し、両面違う色が染められるようになりました」。そう語るのは3代目代表の寺田尚志さん。ロール捺染は染料を版に付けて刃で不要な染料を削ぎ落とし、ロールが生地に押し付けられて版が捺されたもの。すべての工程が熟練の職人技の上に成り立っている。この技法の職人は全国でも10人もおらず、両面の染め分けができる職人はとても珍しい。この優れた技術を残しロール捺染を未来に伝えるために、竹野染工では現代のライフスタイルにあった、手ぬぐいの使い方を提案するオリジナルブランド「hirali」と「Oo」を展開している。
「Oo」はさまざまなシーンに寄り添う「首の肌着」という概念が新鮮だ。たしかに首もとは一年中外にさらされている。だからこそ夏は日差しから守って涼しく、冬は北風を防いで暖かく。光に当たると裏の色がうっすら透けて見え、くるくると表情を変え、ふたつの彩りを楽しみながら快適になれる。縫製はあえて粗く、手ぬぐい感を残している。だから素朴な風合い。また竹野染工では、一般にプリントと言われている生地の上に染料を乗せる手法でなく、糸一本一本を染め上げる手法で生地を染めている。そのため柔らかな手触りと吸水性があり、使い込むほどに風合いが増していく。これまで、柄は可愛くても使い方がわからず、手ぬぐいを買うことを躊躇していた人も、これならファッションとして手軽に取り入れられるはずだ。こうして日常に溶け込むなかで、手ぬぐいや和晒の機能性や魅力を知っていく。そして私たちは、手ぬぐいを日常の風景に取り戻す。いつもかたわらに、あった日のように。

コンセプトからストーリーやパッケージまで、デザインチームとともに開発。デザイン/ディレクション : 吉田貴成・横田泰斗・蓮見亮

両面染めは裏まで色が染みこむため、反対面に色が透けてでる。透けでる色を想定して色をつくり、染め方も変えている。全6種類

 竹野染工株式会社 大阪府堺市中区毛穴町355-3

*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/14/ より


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