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<みかん> 宮本早生

2022-09-11 06:27:00 | 果物

 「宮本早生」-極早生温州みかん・・・9月から10月頃に掛けて収穫されるもの

●宮本早生とは
 「宮本早生(みやもとわせ)」は和歌山県で発見・育成された「宮川早生」の枝変わりで、育成地の和歌山県海草郡で9月中下旬から収穫できる果形扁平な極早生温州みかんです。


◆宮本早生の来歴
 「宮本早生」は1960(昭和35)年(Wikipediaでは1967年されている)に和歌山県海草郡下津町(現在の海南市下津町)において宮本喜次氏が発見した「宮川早生」の枝変わりとされる極早生温州みかんです。

 当時は普通温州みかんの価格低迷の中で、高価格で販売できる極早生品種が求められる中、和歌山県果樹試験場で和歌山県内で発見された本種を含む極早生温州12系統について特性が検討され、本種が有望と判断され1977(昭和52)年に種苗法に基づく登録出願、1981(昭和56)年に品種登録された極早生温州みかんです。

 品種登録されて以降、極早生品種を求めていた各地のみかん産地に広がり、一時は極早生温州の主流にもなったようですが、現在は次々登場した後継の品種に転換が進み、生産量は減っています。また、本種はスーパーなども含め広く出回りますが、品種名ではなく単に「極早生みかん」として店頭に並ぶことが多く、品種名を目にすることはあまりないかもしれません。

◆宮本早生の特徴
 宮本早生の果実はM~Lサイズが多く、果形は顕著に扁平で果形指数(横径/縦径)は140以上になる傾向があります。

 果皮表面は滑らかで艶があり、果皮は薄いです。

 ジョウノウ膜も薄くそのまま食べても気にならず、種もほぼないので食べやすいです。

 味的には特別甘いという訳ではなく、9月中下旬に酸味が落ち着いて美味しく食べられるあっさりした味わいのみかんという感じです。

 糖度は収穫時期によってかわり、ある程度黄色く着色してきている方が高い傾向がありますが、完全に着色するまで樹上完熟させると浮き皮が発生しやすく味ボケもしやすいようです。9月中下旬辺りに収穫されたもので糖度10度近くになるようです。

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『-----

 果実の大きさは中、果形は扁円で「宮川早生」「橋本早生」よりも扁平、玉揃いは良い。

 果頂部平坦、果面は平滑で果皮は薄く剥皮し易い。

 果皮の着色は育成地で概ね9月上旬から果面が淡緑色となり、9月中旬に1~2分着色、9月下旬に5分以上、10月中旬には完全着色となる。

 果皮の着色、果汁の減酸ともに「宮川早生」に比べ約2週間から20日程度早く、「橋本早生」が果肉先熟型であるのに比し、果肉の熟度が果皮の着色と並行して進む。

 樹勢は「宮川早生」とほぼ同程度、枝の着色は密、葉はやや小形で緑色が濃い。結実性は良好である。

-----』以上、抜粋。

●宮本早生の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
 宮本早生はかつて極早生温州の主要品種として広く栽培されていましたが、現在では後継品種に転換が進み、2018(平成30)年の時点では温州ミカン全体の栽培面積の中で0.8%、極早生温州みかんに限っても4.4%しか栽培されていません。

宮本早生の栽培面積
 現在の主な産地は鹿児島県で、次いで静岡県、和歌山県、宮崎県となっています。

◆宮本早生の収穫時期と旬
 宮本早生の収穫時期は産地などによってmの多少幅がありますが、9月中旬ごろから始まり10月上旬頃までとなります。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/mikan-Miyamoto.htm より


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