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<ぶどう> ベニバラオー

2022-07-21 07:06:28 | 果物

 「ベニバラオー」

 ●ベニバラオーとは
◆ベニバラオーの来歴
 「ベニバラオー」は1997(平成9)年に山梨県甲府市の米山孝之氏が自園において「バラード」に「京秀」を交配し、その実生から選抜育成したぶどう品種で、2003(平成15)年に登録出願、2006(平成18)年に品種登録されています。出願時の名称は「紅房」とされていました。

 この「ベニバラオー」は果皮が赤く大粒の楕円形で皮ごと食べられるぶどうで、同じく米山孝之氏によって育成され2005年に登録されている「ベニバラード」とは交配親が同じ姉妹品種です。

◆ベニバラオーの特徴
 ベニバラオーの特徴は、果房は有岐円錐形で果粒の形は楕円形、果肉は崩壊性で酸味、渋みが少なく甘味が強い。皮は薄くはないがそのまま食べることができるぶどうです。

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『-----

 果房の形は有岐円錐、大きさはかなり大、長さは長、着粒の粗密、果梗の太さ及び長さは中、色は黄緑である。

 果粒の形は短楕円、大きさはかなり大、果皮の色は赤、果粉の多少、果皮の厚さ及び果皮と果肉の分離性は中、果肉の色は不着色、肉質は崩壊性、甘味は高、酸味及び渋味は少、香気は無、果汁の多少は少、種子の数は中、形は長、大きさは大である。

 発芽期は早、開花期及び成熟期は中で育成地においては8月中旬である。果実の着色の難易は散光着色、花振いの多少はやや少、無核果粒の混入は少、裂果の多少は無~極少、果梗の強さはやや強、果梗と果粒の分離はやや難である。

 「ベニバラード」及び「ヤトミ ローザ」と比較して、果皮と果肉の分離性が易であること、種子が大きいこと、成熟期が晩いこと等で区別性が認められる。

-----』以上、抜粋。(写真は当サイトが撮影したもの)

◆実際に食べてみたベニバラオーの食味
 今回入手したものは長野県産で、果粒の大きさは直径2cm、長さ3cmほどの楕円形で、ぶどうの粒は果梗にしっかりと付いていて主軸を持って多少振っても粒が落ちることはありませんでした。

 果粒を切ってみると種は無く、写真のように果汁は滴りませんでした。

 食べてみると皮は薄く、噛むとパリッとした歯触りで、果肉はシャキシャキとした食感でした。それは決して悪い印象ではなく、意外に果汁も感じられ、酸味が少なくしっかりとした甘さが口に広がりとても美味しく感じました。

 ぶどうらしい香りは無く、食感といい不思議なぶどうでした。

●ベニバラオーの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
  農林水産省がまとめている特産果樹生産動態等調査には記録が無く各地の栽培面積は分かりませんが、主な産地は育成された山梨県のようです。また、その他にも主なぶどうの栽培地ではわずかに作っている農園があります。

◆ベニバラオー収穫時期と旬
 ベニバラオーは育成地である山梨県甲府市では8月中旬に成熟する中生種となっています。

 収穫時期は産地やその年の気候などによって前後しますが、8月中旬頃から始まりところによっては10月頃まで収穫されているようです。

 出盛りの旬の時期は9月上旬から中旬辺りとなります。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/budou-Beni-barao.htm より


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