~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

名曲のいきさつ

2006年01月28日 12時32分44秒 | 交響曲・管弦楽曲等
「アニトラの踊り」の「アニトラってなんだろう?」と調べてみました。
(だんだん・・・ばれてきましたね・・連弾曲)
アラビアかどこかの酋長の娘の名前でした。
酋長の娘が、ニセ予言者の所望でくねくね踊るという、かなりアブナイ曲。

さて、この『ペール・ギュント』ですが(馬の名前ではない)、
手元のCD(グラモフォン・カラヤン文庫)によると、
イプセンの詩劇であり、イプセンじきじきの依頼により、
グリーグが音楽をつけたのだそうです。
ノルウェーの何人もの作曲家が曲を書きたがっていたといわれていますが、
もっとも有名だったグリーグが選ばれたらしい。

ただグリーグは、<むしろ自分の着想とはそぐわないイプセンの戯曲の
背徳的な性格に当惑を覚え>
「(幻想とほら吹きを好むノルウェー的人物の慎みのない姿を
忠実に再現した『ペール・ギュント』について)これは手に負えぬ主題です」と語っていたという。

なるほど、なるほど『ペール・ギュント』はイケナイお話なのですね
あらすじしか知りませんし、イプセンというと『人形の家』しか浮かばないので、
なんとも言えないのですが。
「イケナイお話」に当惑を覚えたグリーグは真面目な方だったのでしょうね、
きっと。

モーツァルトなら、スキップして作曲しそうですが(笑)。