~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

容貌×長さ=1?

2006年01月29日 14時52分06秒 | 見る・読む
ロシア語通訳の米原万里さんの著書
「ガセネッタ&シモネッタ」(文芸春秋社刊)を思いついてパラリとあけてみた。

どこを読んでもおもしろいのだけど、たまたま開けたページ、思わずうなってしまった。

ロシアの作家の<顔>について書かれている。

ツルゲーネフ
 写真で見る限り、ダサくて不細工なのだが、同時代人たちは、異口同音に
 「非の打ち所のない美丈夫」とか、
 「どんな女をも夢中にさせる美形」とその容貌をうらやましがっている。

ドストエフスキー
 同時代の元女優による証言。
 「やせっぽちでチビで病的な顔色をした風采の上がらない男。
 灰色の目はキョロキョロと落ち着きがなく、青ざめた唇は神経質にひきつってい た」

トルストイ
 翁と呼ばれる年齢になってからの写真では、かなり迫力のある醜男のトルストイも、
 青年時代の写真をみる限り、結構いい男(らしい)。
 しかしながら、ツルゲーネフによると
 「あの顔でドンファン願望を持つとは」とのこと(つまり写真写りがよかった、と)。
 「生まれ故郷の領地からモスクワまでの道筋に、トルストイの子供が200名ほども産み落とされた」
  というほど、お盛んな方であったらしいのだが、
 伯爵家の御曹司であるトルストイは、実は同じ階級の女には、絶望的にモテなかった・・・・らしい。

チェーホフ
 ロシア文学史上、ツルゲーネフを凌ぐ美男作家らしい。
 190センチを超える長身で、若くして結核を患ったチェーホフは、 
 半分人生を諦めたようなところがあって、そこがまた女心をそそった。

いやはや、おもろいですなあ。
で、このエッセイのタイトルが<モテる作家は短い!>
いわく、「作品の長さは、作家が女を口説き落とすまでにかかる時間に比例する」。

偶然なのかなんなのか、私は、ツルゲーネフとチェーホフはいくつか読んだことがあるが、
トルストイはちょっと、ドストエフスキーにいたっては全然(恥)だ。
だって、長いんだもん・・・・

では、作曲家の容貌(モテ度?)と曲の長さの関係はどうか。
 ショパン、ドビュッシー・・・・・・なるほど
 ベートーベン、ブラームス・・・・びみょう
 ワグナー、ブルックナー・・・・・どてっ

いや、別に事実かどうかは私知るところではなく。。。