~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

レッスン「展覧会の絵」

2006年12月18日 16時40分03秒 | レッスン&セミナー
いや、大変でした。

まず、「できたようなできないような」暗譜が、弾き始めてまもなく、まったく何の役にも立っていないことに気付き、譜面を<見ながら>に変更。
見ながら弾いても、たいして変わりがないことに気付いて、譜面を<読みながら>(殴)に変更。
ああ、まったく曲が板についてません。
それに加えて、ショックだったのがですね、体力の消耗が激しすぎること。
プロムナード →小人 →ビードロ →卵の殻をかぶったひよこの踊り→ バーバヤガーの小屋 →キエフの大門
と弾いたのですが、キエフの大門には命からがらヨレヨレになってゲートイン。
先生も「ここはもうスタミナ的にも苦しいところですから、体重をのせないと音になりません」と。
だいたいその前の『バーバヤガー』で
「<feroce>にとありますが、これはどういう意味ですか?」
「はい、荒々しくとか野性的に激しく、とか言う意味です」
「そうですね。なのに、ぜんぜん激しくないです。優雅です
・・・・・ああ、今のお言葉、冥途の土産にしたいっ、・・・ってそういう曲じゃないんだから喜んでる場合じゃありません。
もう次から次に
「体重をのせる」「腕の重みで弾く」「和音をつかむ」「もっとマルカートに」と言われ、死にました。バーバヤガー
そのあげくが『キエフの大門』ですから、もうへろへろ。
「一生、鍵盤たたいたり雑な弾き方はしませんから、もう許して・・・」
とこれまでの生き方を大変反省した私なのでした。

それにしても、何食べてたら、こんな曲を作り、こんな曲が弾けるのか?
きっとムソルグスキーは新年から七草じゃなくて七肉を食らっていたに違いない。
(う~ん、七肉・・・豚・牛・馬・猪・羊・ウサギ・鶏・・・・こんなところか?)

体力的にではなく細かい動きが技術的に難しいのは「卵の殻をかぶったひよこの踊り」。
左手が半音階もどきでぴょこぴょこと上がるところ、ここさっさと弾かないとサマになんないのですが、言われましたね。
「もっとこう即座に。えっとね、水面に浮かんだダイヤの粒をすくうように

水面に浮かんだダイヤのつぶをすくうって、たとえが凄すぎるんですけど。
だいたいどういう光景なんだろう?

そして頭でわかっていながらいまだにツボにはまらないのが、「腕の重みで弾く」こと。ゆっくりのところはまだしも、高速になると重みをかけてるんだか、重みではね返ってるんだか、わけわかりません。
本日、何回も指摘をうけたあげくが
「なんていうのかなあ・・・(しばし沈黙)・・・ヘリコプターの胴体着陸みたいに・・・

・・・先生、見たことあるんですかぁ・・