~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

いわゆる「オーラ」というもの?

2009年07月02日 15時29分21秒 | 見る・読む
先日あるドラマを見ていました。
推理系のもので、犯人は多重人格障害者(・・であろうと言う推理でしたが、実際は・・)で、この役をやっていた女優さんの演技はジキルとハイド状態で凄かった。・・ほんとに凄かったのですが・・・
最後にほんのちょっとだけ(1分なかったんじゃないでしょうか)、海老蔵が出たところ、それまでのあれこれを一瞬でかっさらってしまいました!
・・・なんなんだ・・
見ていた息子もボー然。別にセリフらしいセリフがあったわけでも、演技らしい演技があったわけでもなく、「ただ出ただけ」に近いものだったのに、怪しさ・残忍さ・屈折したなにか・・を表情だけで残して「次回へつづく・・」ということになってしまいました。
私は別に海老蔵のファンというわけでもないし、彼の歌舞伎を見たこともないのですが、ときどきテレビで見るとほんとにドキっとします。

で、昨晩またバラエティーに出ていたわけです、海老蔵が。

これまた別の意味でびっくりしました。
ふつうの兄ちゃんに限りなく近い(笑)。そりゃカッコいいし、声もいいんですけど、凄くもなければ怪しくもなくて、どっちかというとピントずれてんじゃ・・・という感じの若者。
またまた見ていた息子も仰天。

たまらないですねえ、この振れ幅(爆)。
ステージ(スクリーンやテレビも)に出る方ってそういうとこありますね。
私がかつてデパートに勤めていたとき、けっこう俳優さん女優さんが来店されていたのですが、ふだんは「気を消している」というか、そこにいらしても気づかないようなことが結構ありました。もちろん、「私は女優よ!」の風情で闊歩されてるかたもおられましたけど・・。
この「振れ幅(またはON/OFF)」は職業上そうだということもあるのかもしれませんけど、生まれつきそういう人(子)というのはいるもので、子どもでも気をぬいているときは、ダメダメダラダラで「なんじゃこの子は」みたいなのに、楽器を弾いたり、絵を描いたりし始めると「別人」みたいなことは結構あります。
・・集中力といえばそうかもしれないけど、それだけではない。
・・才能といえばそうかもしれないけど、それだけでもない。
この「気」とでもいいたいものの正体はなんなのか・・とよく考えます。
「教えられて身につくものではない」と言われますけど、「気」を持っている人にいろいろ教わることによって「うつる」あるいは「いただく」ことはあるのではないか、とも思います。


それにしても、俳優さんや演奏家の方々が、OFFでボケーっとしている姿、しびれます。自分でもヘンタイじゃないかと思うんですが・・・・。