~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

日食(8割以上)

2009年07月22日 22時14分03秒 | 雑感
ちょっとびっくりでした、日食。

あいにく雲の多い午前でしたが、時々は切れ目から太陽出てました。ベランダにシートしいてお月見ならぬお日見。
うちは専用グラスも何も買っていなかったので、バスカードのピンホールで見ようと思ったのですが、そんなもん、いつまでたっても影はマルのまんまじゃん(泣)・・・と言うわけで、雲がかかっているときチラっとみたら・・・あ、三日月じゃ!
ほんとに欠けてる。11時ちょっと前には薄暗くなりました。
娘「日食って月が太陽食べてるの?じゃあ、今夜は仕返しに太陽が月食べる?」
・・・この人はどこまでマジでどこからウケ狙いなのか不明なところがあります。
私の印象としては太陽が欠けるというより「薄くなる」という感じで、なんとなく心もとない。そこへ冷たい風が吹いたりなんかするものだから、ちょっとしょった言い方をするならば「存在の不安」みたいなミョーな思いにとらわれます。大丈夫か自分、大丈夫か地球、みたいな。
テレビで毛利さんが「皆既日食を見ると人生観が変わります」とおっしゃってましたが、容易に想像つきます。月食とは全然違いますねえ。
なんだかよくわからないけど、午後は寝込みましたよ、私(爆)。


テレビでも中継や録画合わせてたくさんの黒い太陽を見ました。
鹿児島の屋久島、悪石島は雨で、ツアー客も残念そうでした。中継のアナウンサーも困っているようで「雨に打たれて緑があざやかです」「この雲のむこうでどんなショーが繰り広げられているのでしょう?」などとコメントしてました。
やっぱり硫黄島の中継が一番凄かったです。場所が場所だけに、戦後そのままの砲台や捨てられた軍船、無人の荒野(いるのは自衛隊と国立天文台クルーのみ)の上に黒い太陽があり、はるか水平線上にはオレンジの残照。
こんな光景を目の当たりにしながら、何がしかのコメントをせねばならない職業も因果なものだと思います。この光景を絵にしたら気が狂うんじゃないか・・とちょっと思いました。


部分食でしたし、たいして太陽を観察したわけでもないですけど、どこか異常な体験をした実感はすごいです。
長生きして、次回も見てみたい。