今日はちょっと遠くまで行ってきました・・・・・東広島の「あらえびす」という古民家風のギャラリー&喫茶でのコンサート。
写真のような和風の照明、テーブル、花に囲まれた中に、Essexのピアノがありました。
ここに着席で60名、スタッフいれて65名という超満員のお客さま。
天井が高いのがいいですね。湯布院の古民家なんかでも思うのですけど、エアコンはたとえききにくくても(笑)、
天井が高いのは開放感があって気分がいいです。
さて、プログラムです。
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ピアノソナタ第17番 ニ短調Op.31-2 テンペスト ベートーヴェン
バラード第1番 ト短調 Op.23 ショパン
(休憩)
6つの小品 Op.118 ブラームス
幻想曲へ短調 Op.49 ショパン
~~~アンコール
幻想即興曲 ショパン
ゴリウォークのケークウォーク ドビュッシー
エチュード「革命」 ショパン
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最初みて、「お、今日は短調で♭の増えていく日ですかあ~~?」と色めきたったのですが、
ブラームスの作品118は別にハ短調ではないので、そういうわけでもないのか・・と思ったり(笑)。
車のナンバーみて、数字を足したり引いたりする人いるみたいですけど、
私はだいたいプログラムをみると、♯や♭の数の配列が気になってしかたがなく、
「いち~・・・、に~・・・・・、残念・・・・・、し~・・・・」と数えてしまったのでした(汗)。
パッと見、そこまで濃いプログラムだと思わず、覚悟が足りなかったせいかもしれないのですけど、
これまでの氏の演奏会でかつてなかったくらい、本日、私消耗いたしました(もちろん悪い意味ではありませんが)。
前半は、弾いたことがあるということもあり(おそらくテンペストも・・・汗)、一音一音、自分が弾いてるくらい筋肉が反応。
これ実際に弾いてるなら、自由に動くことができるので逆にそこまできつくないのかもしれないのですけど、
とりあず見た目動かず(・・・・いや動いてかもしれないけど)、でも筋肉反応してます、というのは相当きつくて、
2曲終わったらぐったりでした・・・・・・弾いてもいないのに(笑)。
後半は、いずれも弾いたことない曲なので、体は動きませんでしたけど、
今度は精神的にずっしりきて、即時処理の不可能な大量のなにかを、とりあえず、そのまま受けとめます・・・・ということで、
前半とは逆に筋肉すら動かないというか、金縛り状態でございました。
う~~ん、すごいものを聴いた・・・
これはきっと、ガチンコのプログラムだったに違いないです。相当入り込んで弾いておられたし・・・。
昼のコンサートなので、「優雅にティータイムでも」と思ってこられた方も、もしかしたらいらしたかもしれないですけど、
お昼からこんなもの聴いていいんですか?本気すぎます~~~~なプログラムでした。
コンサートってでも、演奏者がひとりで勝手にすごい演奏になってしまうわけではなく、
やっぱり雰囲気、スタッフ、ピアノ、その他いろいろな条件が整って、奇跡的ともいえる時間が生まれるわけなので、
そういう意味で、本日のコンサートは、主催の方、お客様、みなさんで作り上げた幸せな時間だったんだと思います。
全部終わってティータイム。やっと人心地がつきました(笑)。