~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

0歳から∞歳まで

2006年06月18日 23時59分27秒 | ピアノ
今日、サークルの友人が遊びに来てくださり、午後はピアノ談義に終始した。

大人になってからのピアノは楽しくもあるが、習う方にとっても教えるほうにとっても難しい面がある・・というのはよくきくことである。
今日もそのような話で盛り上がった。

「習うほうにとっての難しさ」というのはよくわかる。

子供の時はそうたくさんの演奏を聴いているわけではないので、ある意味ハードルが低い。
音を並べることができてそれなりに指が動けば、自分としては結構満足だ。
ただ、コンクール等に出るとそれなりに高いレベルの演奏を求められるので、
その「高いレベル」が理解できて自分のものにできる子はいいが、そうでないと、
先生が厳しくいわれることがよくわからないまま「言われるままに弾き」「外から加工された」演奏のまま終わってしまうこともある。
私もそういう時期を経てきたけれど、それはそれで、わからないままにもレベルアップを図るというのは悪くないことだと思う。

大人の場合は、とにかくよく聴いているし、CDなどは超一流のものであったりするわけで、「こう弾きたい」「こういう音色を出したい」という思いのほうが先行する。
音が並んだ時点で「なんとか曲になった、満足」で終わればいいが、そういかないのが大人の学習者であって、
最初は「指がもっと動けば」とそればかり念じるのだが、そこになんとか到達した時に、自分の目指すゴールは途方もなく遠く、生きているうちには行き着かないのでは・・と思う。
これ超一流のピアニストでもそういう思いとは無縁でないときくので、ましてアマチュアなら当たり前のことなのだけど、
趣味としてこの思いと対峙しつつ、日々練習を積むのはかなりきついことでもある。

教える方のご意見の中で、読んだり聞いたりしたことがあるのは、
「どの程度まで指導して差し上げたらいいのかわからない」
「耳が肥えている一方で、技術が伴なわない部分があるので、そこを厳しくしたものかどうか」
「自分より年齢の高い方になると、プライドとかそういう部分もあるので言い方に気を遣う」
まだ大人の学習者については歴史が浅いこともあるし、個々の学習歴もほんとにさまざまなので、それはそれで大変なご苦労がおありのことと思う。

ただ、そういう「需要」と「供給」が行き違ってしまったらどうなるか・・
学習者は「基礎を含めて高度なレッスンをお願いしたい」と思っていても、
指導者は学習者の持参した曲のあまりの難易度の高さに驚き、
「こういう曲を一度弾いてみたいという憧れを尊重してあげなければ」と思い、
「頑張ってよくやっておられますね」と声をかけるのが精一杯(爆)という状況がなきにしもあらずだろう。
逆に学習者が「どんどん楽しんで大曲に挑戦したい」と思っていても、
指導者のほうがその曲に見合ったレベルの高さを要求されることもあるだろう。

私の場合は、学生時代以来、前者でやってきた感じなのだが、
ここのところ、コンペに出続けたり、あまりにも無謀な挑戦が続きすぎたせいか、
そろそろ後者の状況もたびたび生じるようになり、
これはこれで、自分なりに方向を考えて、師事する方に伝えておかなければいけないな、と思っている。

子供の場合は、「どういう進路をとるにしても、音楽に進みたくなった時に対応できる力をつけておく」というのが指導者の理想と伺っているが、
大人の場合はレッスンは双方向のものだと思うので、習うほうも「こういうことができるようになりたい」と伝えることが重要だと思う。

私、昔昔の師匠と最近電話でお話したのだが、3歳から音楽の英才教育を受け、
お母様もピアニストでいらしたこの方、
目下の悩みは「趣味で勝手な弾き方をしている中学生をどう指導したものか」
ということだとおっしゃっていた。
孫ほども年の離れた新弟子にさぞ気を遣われていることと思われ・・・・。

ピアノの先生も、最近は、お弟子は0歳から∞歳まで。
人間的にもいっそう器量の問われる時代になってきたようですね。

掛け捨てでいいから保険がほしい

2006年06月17日 19時01分44秒 | ピアノ
今頃になってこんなことが難しいなどといっていてはいけないのかもしれないが、
難しいのだから仕方がない。

片手ずつの暗譜
そりゃ楽譜見ながらだったら、仕上げに入っているこの時期、弾けないわけはない。
これが、暗譜となるとなんだか別の曲弾いてるんじゃなかろうかというほど、
記憶にない。
メロディー抜きだったり、ベース抜きだったりするとこうも印象が違うのかと思うし、
片手ずつ弾いていると、強調すべきところがほかにもあるのではないか、
別の曲が実は隠されているのではないか・・とこの期に及んで混乱も生じる。
さらにさらに、驚くことは、
左手の暗譜が難しいのはこれまあ当たり前として、
実は右手もすらすらとはいかない。
特に、手の交差の場所とか両手合わせて和音を作っている場所なんか、
<????>の連続だ。

しかし、この練習、私の経験からいくと、
あがった時の対策にはなる。
両手合わせた形で耳や手に覚えさせていると、どちらかの手の動きにトラブルが発生したとき、一緒に暗譜が飛んでしまう。
少しでも、そのリスクを減らすには効果的だと思う。

「革命」みたいな、左手がずっと続いていて忘れようもない曲ですら、
直前のリハーサルで、ある1小節の左手がすっぽり記憶から抜け落ちたことがあった。
ああいう曲だからもちろんリズム変えだのなんだので左だけのトレーニングは積んできていたのだが、
あの曲に関しては、耳で覚えすぎていた。
あまりにも有名なので、わからなくなるわけはなかった・・・のだが、
ちょっと環境が変わったら、ある音がドなのかレの♭なのか一瞬わからなくなってしまった。
楽譜、具体的には和声の進行をたたきこんでおかなかったバツである。

それ以来、耳で覚えるのには懲りている。
頭のなかでは音が鳴っているのに、その音がどの音なのかわからなくなる・・というパニック状態になるとどうにもならない。
特に和音の多い曲は断層撮影のように輪切りに覚えていく。
目と耳と手と体の動きと頭とすべてを総動員する。

・・・・・それでも、絶対に大丈夫だという保障はないのだ。

遠くて遠い国

2006年06月16日 10時24分50秒 | 家族・友人等
今、うちの3歳児は<ムーミン>にご執心だ。

並のご執心ではない。借りてきているDVDを日に最低一回は見る。
しかも起きてすぐ見る。
私はだいたい音声だけを聞いているので、「あ、今のはばいきんまんの声だ」とか「目玉オヤジの声だ」とか、声優当てクイズみたいになって、あまり内容には身が入らない。

ところが、昨日トーベ・ヤンソンのオリジナル画による小さな絵本を買ったところ、一気に引き込まれた。
やっぱりムーミンはカバもどきなのではなく(殴)、トロールなのだ。
アニメの絵とオリジナル画がどう違うのかはよくわからないのだが、
やはりムーミンはあるようなないような世界で、あるようなないような暮らしをしている妖精(?)なのだった。

さて、ムーミンと言えばフィンランドで、
フィンランドと言えばシベリウスの「フィンランディア」だ(笑)。
実は写真にあるように、私、ピアノ譜を持っている。
このピアノ譜はシベリウスのオリジナル版で、管弦楽版と少し違う部分もあるのだが、お好きな方にはたまらない一曲だ。
それにしても強弱の幅が大きいし(まず冒頭のトレモロ)、金管やティンパニ炸裂のところは一体どうやって弾けばいいのだろうか?
速いパッセージもかなりあるし、技術的にとてもとてもの感があり、いまだに弾いてみたことがない。

フィンランドについては、歴史についても地理についてもほんとに無知で、知識フル動員でムーミンとシベリウスが出てきた程度(爆)。
ただ私の友人にはフィンランドのリピーターがいる。
たぶん3回は行っているのではないだろうか?
ただこの友人がどこに何しに行っているかというと・・・・・
北極も近いラップランドに、犬ぞりを使いに行っているのだった。
そしてめでたく犬ぞりの免許もとった(・・・・ほんとにあるのか、そんなもの)、と本人は言っている。
私 「ほかには何してたの?」
友人「薪を割ったり、オーロラの観測をしたり」
私 「ほかには?」
友人「トランジットでヘルシンキにちょこっと」

というわけで、リピーターにきいてみても、私の知識はちっとも増えないのだった。


よりよってこんな夜に

2006年06月15日 08時18分27秒 | 家族・友人等
昨日、深夜から大変な大雨だ。
この大雨の中、うちの息子は何をしているかというと、野外活動だ(爆)。
しかも、予定通りであれば<テント泊>。

昨日の朝はどうもさえない感じで、
「のどが痛い」だの「鼻が詰まって臭いがしない」だの言って、
熱は6度台だったが、3日持つのかどうかかなりあやしい状況だった。
とりあえず、昨日はなにも連絡がなかったので、なんとか続行中とみた。

この雨で、私がいちばん予想かつ心配しているのは
昨夜寝る前にテント外に出していた靴が、
朝になってみたら、満々と水をたたえた水がめと化していることだ(笑)。
しかも、これを今日の日中「クチュ、クチュ」とかいわせながら履き、
さらに研修棟の脱靴所に、ウェットなブツがずら~っと並んで、芳香を放つことだ。
このときばかりは、鼻詰まりが役立つかもしれない。

昨年までは、とある島の研修所で秋に行われていたこの野外活動、
今年はなぜかこの時期になった。梅雨だから雨の確率が高いのは当然だ。
もっとも昨年の今頃は、私の記憶では晴天が続き、
6月14日のこのマンションへの引越しの前後は、雨の心配はいらなかった。
逆に7月に入居された方は、雨続きでご苦労されたことと思う。

昨日の宿泊が研修棟に変更されていればいらぬ心配だが、
大雨や大風のなかのテント泊というのは、うるさくてたまらない。
「バラバラバラ・・」と豆でもぶつけたような音がし、
風があるとぐらぐら揺れるから、スリル満点ではあるが、
睡眠という点からいうと快適なものではありえない。
さらに、真っ暗なので逆に目が冴える・・・。

うちの子は、今まで2回くらい行ったキャンプの記憶があまりよくないせいなのかなんなのか、
どうも乗り気にはみえなかった。
たしかに山でキャンプすると、トイレは○ットンだし、火がおきにくかったり、
ちゃんとした水場がなかったり、虫が多かったり、不快をこらえなければならないことも多い。
今回は、そこまでワイルドではないだろうから、ぜひ大雨だけでも楽しんできてほしい。

それにしても、テントから一切合財担いでいくようなアウトドア、
しばらくやってないなあ。
準備も片付けも大変なので、行くなら行くで考えただけでぐったりするんだけど・・・
・・・・結局、息子と同じノリか・・(笑)




テンション、一丁

2006年06月14日 15時38分46秒 | 家族・友人等
昨夜ドラマを見ていた息子が、いきなりきいてきた。

「アテンション プリーズ、ってどういう意味?」
「そりゃ、<お客様にお知らせいたします>とか、文字通りいくと
<こちらに注意を向けてください>とかそんな意味でしょ」
「へええ、そうなんだ。<テンションをください>かと思った」

それはつまり
A tension, please. 
だと思ったわけなのだな。

しかし、もしテンションが数えられ、なおかつ人にあげられるものだったらすごい。
「テンション二人前お願いします」

もし強弱・速度記号に並び、テンション記号があってもすごい。
「そこはprestoでfff。そしてtttで」
・・・・・激しすぎる・・・。

初発の感動

2006年06月13日 11時44分39秒 | 雑感
おととい新聞を読んでいたら、
殺人事件だか死体遺棄事件だかの記事のなかに
<セメント>という文字があった。
「ああ、セメントで固めて捨てちゃったのか」と読み進めていたら・・・・・・・ちがった。
セメント町
なんと、隣県のセメントで有名な某市のなかの町名なのだった。

申し訳ないけど、私の関心はもう事件ではなかった。
これは町村合併とかでできたいわゆる「南アルプス市」だとか「さいたま市」だとかいう、こどもの頭にもやさしい町名のひとつなのか?

調べました。
これ、少なくともここ数年で生まれた名前ではないようです。(ちなみに九州にも同名の町があります)
そして、セメント町に隣接する町の名は
硫酸町

いや、それは一度知ってしまえばどうということはないのですが、
最初のインパクトは涙モンでした。
さらに検索。
ありましたありました、全国の珍地名
これにハマルと時間を忘れるのでご注意!


さらに新聞のネタ。

「あくぬき」について書かれた記事があった。
最近フキを調理したこともあって、ちょっと読んでみた。
鍋料理の「あく」と、山菜等の野菜の「あく」はどう違うのか?
これは体験的にわかることなのだが、もちろん鍋のほうは肉等から溶け出したタンパク質や血が熱によって固まったもの。
「鍋料理を仕切りたがる人を<鍋奉行>と呼ぶが、あくをこまめにすくう人はこれより格下で
あく代官と呼ばれる」。
そうなんだ!私は初めて聞いたけどそれ常識なんですか?
あく(悪)代官・・・・おもしろすぎ。

さらに読み進める。
「あく抜きが必要な野菜の代表格はタケノコだが、このえぐみの主成分は
ホモゲンチジン酸などと考えられている」
私、自慢じゃないが、もう一発で覚えました。
ホモゲンチジン


揺れるのはテンポだけで結構

2006年06月12日 13時33分54秒 | 家族・友人等
たまげました!今朝の地震。

初めて5階で体験したのですが、ちょっとこう「ふわっ」とした感じがなんとも不気味でした。

私は18過ぎて上京し、初めて地震というものを知りました。
大学の寮でだったと思いますが、反射的に「桜島!!」と叫びましたね。
最初に突き上げる感じは、爆発の瞬間、窓ガラスが「ビリッ」となる衝撃と似てましたから。
ただ、そのあとぬるぬる揺れる感覚はもうなんとも許しがたかったです。
「やるなら一発でやってくれんか。ドカンとかバタンとか」と思いました。

今朝のも、ぬるぬる揺れる感じがかなり長く感じられ、
「はっきりせ~よ!やるのかやらんのか」(はっきりされても困るが)
と思いましたが、実際は
「地震!地震!」と叫んでいて、主人に「落ち着けよ」といわれ
「だってタンスの下に3歳児が寝てるじゃん」と言ってはみたものの
「そういう自分だけ逃げててどーする」
ほんとだ、自分だけタンスのかげから遠ざかってました(爆)。

ボレロみたいに「だんだんと長いクレッシェンドで」なんてのは、こと地震に関しては絶対にゴメンこうむりたい


「ボレロ」再び

2006年06月11日 21時48分52秒 | ピアノ
行ってまいりました、某市文化センターでのステップ。

本日は自分の反省をば。

本日連弾のみだったのですが、いつも手ブラで行く私には珍しく、
MDとビデオ持っていきました。
こういう公開の場での演奏は昨年の11月以来なので、かなり久しぶり。
「おお、あそこで弾くのか・・」と思っただけで緊張。
毎月なんだかんだと弾いてる時はさほどでもありませんが、3ヶ月以上空くと逆に体と心に良くない感じです。

衣装は本番のもの。
衣装というのは着てみないことには絶対にわからないことがあって、
立って着る分にはどうということはなくても、
弾いて前傾しているうちに肩ヒモが食い込んでくるとか、
手の交差の時に、脇のビーズがザラザラ当たって気持ち悪いとか、
すそが巻きついてペダルが踏みにくいとか、
まあほんとにいろいろなことがあります。
子供のうちはそれでも平気で弾けますけど、
大人になったら失敗は衣装(とピアノ)のせいにしますから(爆・・・私だけか?)、
事前点検は必須です。

ステージのピアノ。
出番前に客席で聴いていると、エラく響き渡る音域とそうでないところ、
ペダルもうまくかかる音域とそうでない音域があるようで、
気持ちよく響くのはいいけど、コントロールは難しいだろう・・と思ってました。
本番ではコントロールする余裕もないだろうしなあ

本番始まり(曲は、グリーグのペールギュントから「アニトラの踊り」「山の魔王の宮殿にて」)
「おおやっぱりホールの響きだ~!」と感動したのはいいですが、
ちょっとしたことで「カキ~ン」と冴え渡りすぎる音が出てしまい、
慌てて繰り返しではちょっとおとなしめに。
リズムには十分乗れましたが、いや・・・ちとこれ速くない?!
どこかで落とそうかと思いましたが、そのまま爆走。
2曲目も、いつもより1分は早く爆走体制に。
あの速さでよく空中分解起こさなかったなあ・・と冷や汗モンでした。

アドバイザーからのコメントにも「(2曲目について)単純だが、調性を変えて盛り上がる曲なので、やはり盛り上がるギリギリ前までテンポの揺るぎが起こらないようにしたほうがよい」と。

これ、どこかで経験したことがあります・・・
・・・・学生時代の恐怖の「ボレロ」。
15分くらいもある曲なのに、もう1ページ目から盛り上がってしまい、
速くなった上に、最後のほうなんか
ffffffffffffffffffffffff くらいの気分にならなければ弾けなくなってしまい、
もうくたくたになった記憶が・・・。
「単純だが、調性を変えて盛り上がる」ってこれ鬼門ですね。
いや私ひとりではなく、相方も「盛り上がり好き」なので、
走り屋が相乗効果起こして、誰にも止められなくなっちゃう状態。

そんなことばかり言ってても仕方ないので、うちに帰って録音を聴いてみましたら、
どうもどちらかが小節の後ろが詰まった感じでやや前のめりになったところを、お互い
「あ、速くなるのね」とどんどん加速していった感じです。
ここいらで、キホンに戻っていちどメトロノームのお世話になる必要を感じました。


そのときどんな風体だったのか?

2006年06月10日 22時31分29秒 | 家族・友人等
子供二人と、ショッピングセンターへ行き、
そこからの帰り、歩く歩道付近を歩いていた時のこと。

今日は特に何をしたわけでもないのに、プールから上がった時のように体が重く、ちょっと疲れを感じていました。
歩きながら、買ったものを確かめていたところ、耳元で
「・・・さまは、・・・ってですからね・・」

顔を上げると、色の浅黒いおばさんに顔をのぞきこまれていた。
「神様はおってですからね。浄霊といって、運を開いとってですよ」

私、神様にお世話になりたいような気を発していたのでしょうか?
子供二人連れて・・・いったいどんな事情が(笑)。

私わりあい、こういう方には声かけられます。
ですが、ひところ流行った「己を啓発するセミナー」のような方々からは避けられるようなのです(笑)。
以前勤めていたところで、この手の勧誘が激しい時期があり、
ふと気付くと、あの人もあの人もセミナーに参加し、一人一人が己と厳しく向き合っておられた。
ところが・・私には声すらかからない。
もう一人、まったく声をかけられない男性がいたのですが、
この方がもう世の中舐めきったようなところがあり(爆)、
も、もしかして、私、その男性と同じ臭いを発していたのか・・と
なんとなく寂しくも情けなくも感じたものでした。

神様はおってですよ・・
私、信仰のない人間ですが、音楽をやっているとそう思わざるを得ない瞬間にたびたび遭遇します。

そうです、おってです。



食えるワザが欲しい

2006年06月09日 17時14分49秒 | 家族・友人等
ここ3日間、クラスのお母さん、委員のお母さん、公園のお母さん
とちょっと馴染みの薄い(笑)方面の方々と長時間語りあい、
今さらながら、お母さんがたというのはきちんと暮らしておられるのだなあ・・
と感心してしまった。

あまり書いてしまうと私のズボラぶりがばれ、万一新聞沙汰でも起こした場合、
「あそこの奥さんが買い物してるの見たことないねえ」(←いちおう生協ですべてまかなってるもんで・・・)とか
「子供はいつも壊れた傘持ってたねえ」(←買っても買っても壊して帰ってくるもんで)とか
書かれかねないので、ほどほどにしようとは思うのだが、
とにかくお母さん方、偉いです。

○ Tシャツにまでアイロンをかけ、兄弟おそろいの服を縫う
○ 学校のテストの内容を覚えている
○ 1週間後の野外活動のパッキングは完璧
○ (幼稚園の)お弁当は緑黄色野菜たっぷりのカラフル手作り
○ お菓子は手作り
○ 昼は働いているが、帰ってくるとそのまま掃除をはじめとする家事全般一気にすませる
○ 話題の映画は割引デーに行ってたいがいチェックしてくる


もちろん、これみなさんが全部を網羅しておられるわけではないのだが、
こういった方面へのモチベーションが異様に低い私は、ただただ感心するのみだ。

この手の話に関しては、なにも披露できることがないので、最近では
「趣味でピアノを弾いたりしてます・・・」と言うこともあるのだが、
たいがい思ったより反響があり、困ってしまう。

今日も、行った先のお宅で「お願いがあるのだけど・・・電子ピアノでなにか弾いてもらえる?」といわれ、
ほんとに困ってしまったのだけど、弾かないのも失礼な気がして
「じゃ・・あの、うろ覚えだけど・・」
と最後に弾いたのは何十年前だろう・・・な感じで、
ブルグミューラーの「貴婦人の乗馬」とべートーベンの「エリーゼのために」を弾いたのだが、「CDと同じ~~~」とびっくりされ、
その後「子供のコンクールの課題曲なの」とバッハのメヌエットのリクエストを受けた。
これも、うろ覚えのまま演奏。
続いて「子供の曲を!」とアンパンマンから数曲、あとトトロなぞを弾かせていただきました。

私にしてみれば、いつお客さんが来てもいいくらいに部屋を掃除整頓し、
お菓子やパンを常に手作りしておられる方はもう心底尊敬の対象なのであり、
しかも、家族のためになるし、家計の足しにもなる。
ピアノなんかもう自分のためだけのもんだし、家計はむしろ圧迫するほうにいくので、主婦としてはなんにもいいことありません。
しかも、子供たちは「母親はなんでも弾ける」くらいに思っているので、
「これ弾いて頂戴」でさっと弾けないほうが「え~、弾けないの?」となるのがオチ。

というわけで、みなさんが家族のために使われている時間で得た技術、
喜んでいただけるなら、いつでもなんでも(私の技術の及ぶ範囲ですけどね)弾かせていただきます。
あ、<ラ・カンパネラ>とかはやめてね・・・まだ譜読みもしたことないし