昨日12日はとうとう書けませんでした・・・・とほほ。
昨日午前は雪がぶんぶん降るし、数日前の記事のモンティパイソンの動画は反映されなくなってるし(これが不思議なことに携帯では出てるんですよ。編集画面もそのままだし。再度貼り付けてもダメ・・・・もしや検閲にひっかかってます?汗)、
なんだか冴えないなあ・・と思いつつ、でも午後3時からのエル=バシャのリサイタルを楽しみにしておりました。
いろいろ予定が立たなかったものでチケットは買わずにいたのですが、急きょ友人が行けなくなり、チケットをいただいたので、ならばGO!でございます。
それがですね、前日某楽器店に立ち寄ったところ、フロアの防音でない空間(もし防音だとしてもたいした防音ではない)のところで、エル=バシャ氏が練習をしておられたのです。
私が行ったときはちょうど、シューベルトの即興曲を弾いておられて、終わると化粧室へ向かわれました。
次はショパンノクターン、ワルツ、ノクターン・・・・・・あれ?翌日のプログラムの順番まんま???
ということは・・・化粧室に立たれたところは、まさに<休憩>。
曲間もちゃんとあけて、時々は弾き直しもされるけど、きちーんと本番仕様。・・・・・・世界トップクラスのピアニストにして、本番どおりの時間と緊張を維持する練習?びっくりです。
そういうわけで、なおのこと楽しみにしておりました。
<プログラム>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モーツァルト:ピアノソナタ第9番ニ長調 K.311
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調「テンペスト」 Op.31-2
シューベルト:即興曲より変ホ長調 Op.90-2
(休憩)
ショパン:夜想曲第1番変ロ短調 Op9-1
ワルツ第1番変ホ長調「華麗なるワルツ」 Op.18
夜想曲第2番変ホ長調 Op9-2
ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」 Op.53
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
「鏡」より<洋上の小舟>、<道化師の朝の歌>
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泣く子も黙る「超」のつく有名曲ばかり。
エル=バシャにして、なぜ?といいたくなるようなラインナップ。
エル=バシャのピアノを生で聴いたのは先日の広響とのベートーヴェンの4番コンチェルトが初めてでした。
輪郭のはっきりしたやや硬質でクリアな音が特徴だと思うのですが、アクションも大きくはないし、表現も派手ではないので、
うおおーーーとあおられて大興奮、みたいな方ではないんですね。どちらかというと反対でしょうか?
私、めったに英語の単語なんか思い浮かばない人間ですが、エル=バシャ氏の演奏に接すると「modest」という語がふーっと呼び覚まされるんです。
物腰や音の質についてはすでになじみつつありましたが、今回驚いたのはテクニック。
「テンペスト」は、そこまでテクニック的には難しいものではないと思いますけど、そうはいっても「おおおおお・・・・」という箇所がたくさん。
やっぱりペダルですねえ。。。。。。高い位置からのアクセントペダル、息を吹き込むような大きなペダル、タンギングのようなペダル、一音たりともかすりもしないような鍵盤上の正確さに自在な表情を与えていたのは、ペダルかな・・・と思いました。
ショパンにあっても、輪郭のくっきりした粒立ちの良さゆえか、レガートやうねりのようなものよりは、淡々という風情のほうが勝っている感じがあり、ここはちょっと好みの分かれるところかな・・・・と思わないでもないですが、無駄なものをそぎ落としたようなすがすがしいものがありました。
ラヴェルは・・・もうやはりこれでしょう!という巧みさ、ハマり具合で、すみからすみまで堪能いたしました。
アンコールは、バッハの平均律第1巻第12番のプレリュード、と自作の「アンダルシアの歌」でした。
そういえば、ベートーヴェン4番のカデンツァも自作でした~。
私は基本、アバレのたうち系の弾き手なので(最近はそこまで動けなくなりましたけど・・)、こういう演奏に接すると思わず姿勢をただしてしまいます。
でも、好きなんですね、こういう演奏も。
また・・今度はマニアック系のものも聴きたいと思っております。