唯のブログ。

病気の体験、療養生活や日々思いついた事などを書き留めているブログ。時々毒吐き。楽しめれば最高、無理なら受け流す。

故中川昭一大臣、本当は物凄い政治家だったのでは。

2009-10-07 23:03:10 | インポート
 YouTubeの中川元大臣の画像を見ると切なくなる。

多分この人は、選挙に受かる事が仕事だとは思っていなかったのだと思う。

政治家は政治をやるもの、自分の政策を実行し、それを認めてもらい選挙で投票してもらう事が政治家の務めで、選挙に受かる為に余計な事をするのは本来の姿ではないと、そういう信念で生きていたのではないかと思う。

 地元に帰り、支援者に笑顔を振りまき、すいませんでした、一から出直し頑張りますと訴えれば楽勝で勝ったような気がする。でも、彼はスタイルを変えなかった。 当選する為だけにスタイルを変えなかった。 多分自分の中で、そういう行為が何の意味もなかったのだろう。

媚を売ったり、人気を得るためにパフオーマンスで当選すると言う発想がなかったのだと思う。 だから、周りは歯がゆく感じた。 
 人間は、楽な方があればそれに頼る。 楽に当選できる道があればそれを使う。 本末転倒であろうとも関係ない。 目先の利益が優先する。 理屈や、理想は後からこじつける。 潔くない生き方だがほとんどの場合はそうする。 仕方ないとか考える前に、自然と結果が出る方法を考える。

 しっかりした意思があり、理想があり、それに忠実に生きようとすれば、自分からそういう楽な道を避けて通る。 意地でもそうする。 彼はそうした生き方を選んでいたと感じてしまう。 出来ないのもあるだろうが、出来たとしてもやらなかったと思う。 そんな生き方が受け入れられない世の中、有権者に落胆し、失望たのではないか。 政策に自身を持っていただけに尚更そう感じたのではないかと思う。 
 
 
 2世議員で、閣僚、党3役経験の大物議員としては、地元も東京も家が普通だった。 サラリーマンの家と変わらない。どう考えても質素すぎる家だった。 お金や権力に興味を持たずひたすら日本国のためにと思って働いてきたのではないか。 
 画像を見てそう感じた。本当に惜しい人を亡くした。

 父中川一郎氏の死後、選挙戦を戦った金庫番鈴木宗男が資金を持ち逃げしたような報道があったが、まんざら嘘ではないだろう。
 宗男の自宅は、どこでお金を作ったのかと思うような豪邸だった。

恨みもせず、そんな事はお構い無しに政治に没頭していたであろう中川一郎元大臣に敬意を表さずにはいられない。
 生きていたなら秘書になりたいとも思った。