格差、格差と指をさされての悪者扱い。「格差は当然」などと言おうものなら、非国民扱いされそうです。
格差の何が悪いのか?2人の人間がいる。一方は俊足で、もう一方は鈍足。これって格差でしょう。悪いですか?個性は格差じゃないって?ハイハイ、極端に言ってみただけです。本心は、格差じゃないです。
1歳で歩き出した子と、まだハイハイ(這う)の子。格差でしょう。悪いですか。なぬ、「それも個体間差違であって、格差とは言わない」って?ひえーっ!差違も格差も、「差」には違いないと思いますがね。ハイハイ、屁理屈でした。
小2で九九をおぼえた子と小五になっても九九が不十分な子。格差です。悪いですか?なぬ「頭が悪いだけだろう」って?ひどいことを言うなあ!
一生懸命勉強して、スポーツにも取り組み安定した仕事を得た子と、非行を繰り返し、定職を持たずブラブラしている子。格差です。悪いですか?悪いですね。
格差には、問題にしなければならない格差と、問題にする必要がない格差があると考えます。問題にしなければならない格差は、「仕事、教育、医療などの重要なファンクショニングが(格差によって)達成できないもの」です。そうでない部分で「格差」を言う人が大勢いるから、単なる「はやり言葉、大衆受けするお題目」の様相を呈しているのです。
格差がなければ国が滅びる・・・問題にしなければならない格差についても、「格差をなくしてしまう」のでは国は滅びます。「そんなことはない」って?いえいえ、近くの大国の悪口なんですがね・・・。
よく上海へ行っていた頃、必ず「緑波廊酒楼(リュポーランジウロウ)」へ行きました。各国の国賓も多数訪れる老舗で、上海料理だけでなく、点心料理のレベルも高いです。ただ、特に行きたくて行くのではなく、初めて上海を訪れる人は、「緑波廊酒楼へ行ってみたい」かなと思って御案内するのです。
それで…行くたび必ず嫌な感じを受けます。注文を取りにくるまでは、いいです。料理や飲み物を運んでくるのもいいです。問題はその後。接客係さん達は少し離れたところにたむろ。私はペースが早いので、ビールは30秒ももたずに「大ジョッキ」が空きます。「ビア!ビア」と、大きな声で言っても、まず聞こえないふり。やむなく歩いていって、「ビア!」。これでようやく動いていただける。
あるときなど、通りかかった接客係に、「ビア!」といったところ、「イエース」と、言い…接客係がたむろしているところへ行った。そして、私らのテーブルの係と思われる接客係と口論を始めた。内容を想像するに・・・
「おまえの担当の客が、ビールだってよ。サボッテんじゃないよ」
「あんたが頼まれたんだろう。自分で持ってけよ」
「おまえのテーブルの客だぜ」
「ったくゥ。客が来なけりゃいいのに!」
どうしてこんなことになるのでしょうか。働こうが、サボろうが給料格差をなくしている社会だからですよ。接客係は、れっきとした国家公務員です。同じ給料なら、最低限の仕事をして時間をひたすら潰して帰る。中国で、「社会資本主義」なる奇妙な主義に転換した後も、中国の威信をかけた緑波廊酒楼の従業員の実態は、共産主義そのものでした。 格差をなくしようとすると、停滞→硬直→滅亡への道を歩むことなりますよ。
格差の何が悪いのか?2人の人間がいる。一方は俊足で、もう一方は鈍足。これって格差でしょう。悪いですか?個性は格差じゃないって?ハイハイ、極端に言ってみただけです。本心は、格差じゃないです。
1歳で歩き出した子と、まだハイハイ(這う)の子。格差でしょう。悪いですか。なぬ、「それも個体間差違であって、格差とは言わない」って?ひえーっ!差違も格差も、「差」には違いないと思いますがね。ハイハイ、屁理屈でした。
小2で九九をおぼえた子と小五になっても九九が不十分な子。格差です。悪いですか?なぬ「頭が悪いだけだろう」って?ひどいことを言うなあ!
一生懸命勉強して、スポーツにも取り組み安定した仕事を得た子と、非行を繰り返し、定職を持たずブラブラしている子。格差です。悪いですか?悪いですね。
格差には、問題にしなければならない格差と、問題にする必要がない格差があると考えます。問題にしなければならない格差は、「仕事、教育、医療などの重要なファンクショニングが(格差によって)達成できないもの」です。そうでない部分で「格差」を言う人が大勢いるから、単なる「はやり言葉、大衆受けするお題目」の様相を呈しているのです。
格差がなければ国が滅びる・・・問題にしなければならない格差についても、「格差をなくしてしまう」のでは国は滅びます。「そんなことはない」って?いえいえ、近くの大国の悪口なんですがね・・・。
よく上海へ行っていた頃、必ず「緑波廊酒楼(リュポーランジウロウ)」へ行きました。各国の国賓も多数訪れる老舗で、上海料理だけでなく、点心料理のレベルも高いです。ただ、特に行きたくて行くのではなく、初めて上海を訪れる人は、「緑波廊酒楼へ行ってみたい」かなと思って御案内するのです。
それで…行くたび必ず嫌な感じを受けます。注文を取りにくるまでは、いいです。料理や飲み物を運んでくるのもいいです。問題はその後。接客係さん達は少し離れたところにたむろ。私はペースが早いので、ビールは30秒ももたずに「大ジョッキ」が空きます。「ビア!ビア」と、大きな声で言っても、まず聞こえないふり。やむなく歩いていって、「ビア!」。これでようやく動いていただける。
あるときなど、通りかかった接客係に、「ビア!」といったところ、「イエース」と、言い…接客係がたむろしているところへ行った。そして、私らのテーブルの係と思われる接客係と口論を始めた。内容を想像するに・・・
「おまえの担当の客が、ビールだってよ。サボッテんじゃないよ」
「あんたが頼まれたんだろう。自分で持ってけよ」
「おまえのテーブルの客だぜ」
「ったくゥ。客が来なけりゃいいのに!」
どうしてこんなことになるのでしょうか。働こうが、サボろうが給料格差をなくしている社会だからですよ。接客係は、れっきとした国家公務員です。同じ給料なら、最低限の仕事をして時間をひたすら潰して帰る。中国で、「社会資本主義」なる奇妙な主義に転換した後も、中国の威信をかけた緑波廊酒楼の従業員の実態は、共産主義そのものでした。 格差をなくしようとすると、停滞→硬直→滅亡への道を歩むことなりますよ。