アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

雪男はこの冬どうしているかなあ?

2024年12月26日 | Weblog
 また冬がやって来ました。冬→雪→雪男。
 子どもの頃は、「雪男」のニュースが多かったです。日本からも「雪男研究グループ」の学術探検隊がエベレスト山麓に派遣された事があるんですよ。日本では、1959年に東京大学医学部で小川鼎三教授を代表とする「日本雪男研究グループ」が結成されました。毎日新聞社をスポンサーとして、6名の学術探検隊がエベレスト山麓に派遣されました。夢がありましたねえ、あの頃は。

 最近、雪男のニュースをさっぱり耳にしません。
 なぬ?ジェンダーフリーだぞ!雪女はどうなってるんだって?日本の雪女さんは、妖精でしてぇ・・・今は日本におられないかと。山形県小国地方の雪女さんは、首尾よく月へ帰られたかと。
 閑話休題。雪男の目撃談のほとんどが、「雪男は大男」。
 不思議だったのは、雪の中で暮らす雪男は、放熱を抑えるために身体の表面積が小さい方がいいのではないか?なぜ大きくなったのか?ベルクマンの法則を知って納得はしましたけどね。で、出ましたぁ!得意技、ベルクマンの法則!

 これまで、雪男とされたものの大半が、「熊」でした…。
 ヒマラヤではなく、ポーランドで雪男目撃が続いたことがありました。動画がYouTubeに相次いで投稿されました。ぼやけた画像ですが、とても熊には見えませんでした。私の本心は、「フェイク動画」ですけどね。だいたいやね、どれもこれも画像がぼけているのはおかしいと思うんですわ。ともあれ、雪男は謎のままがいいです。

 雪男は、ヒマラヤ山脈(イエティ)、ロッキー山脈(ビッグフット)にかぎらず、降雪地帯に分布(?)しています。共通点は、「山奥に住む」「全身毛むくじゃら」「直立二足歩行」。体色については、白、茶色、灰色など。

 ベルクマンの法則は、
「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」
 と、いうもの。熊の例がよく出されます。南から順に、マレーグマ→ツキノワグマ→ヒグマ→ホッキョクグマ…このように並べると、確かに、寒冷な地域に生息するものほど大きくなっている。(「同じ種」という意味から考えると、マレーグマとホッキョクグマが同じ種なのか?これはやっかいな問題。しかし、「近縁な種」となるとぉ…近縁でしょうかねえ?)

 人間の場合同じ種だから、山岳寒冷地に住む雪男は、平地に住む人より巨大になることになる。
 沖縄県の人と、北海道の人では…。北海道の人はアイヌの人を除くと、もともとが本州からの移住なわけですからベルグマンの法則に該当しない。気になるのは、アイヌの人は小柄なんです…。寒冷地に住んでいるのですがね?

 ベトナムの人は明らかに日本人より小柄です。地中海地方の人は、スカンジナビアの人より小柄です。こう書くとベルグマンの法則が分かり易い!

 では、温暖地のアナコンダは巨大なのに、寒冷地のマムシは30cmほどしかない…「同じ種」ではないからベルグマンの法則とは関係ないですね。しかし、近縁ではないのかなあ?これって、「逆ベルグマン」…実際、「逆ベルグマンの法則」なるものもあります。ニシキヘビ、アナコンダ、オオトカゲなどが該当するようです。

「雪男は小柄のほうがいいのではないか」という、私の疑問に、ベルグマンの法則は答えています。
「放熱量は体長の2乗に、熱生産量は体長の3乗に比例する。これは、体長が大きくなるにつれて体重当たりの体表面積は小さくなることを意味する」
 だから、雪男は体長を大きくして放熱を抑えたぁ。