アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

手と目と舌で護る…猫が?

2019年03月27日 | Weblog
 目から、(レノックス オータムバスケットのソーサー…直径15cm…ほどの)ウロコが落ちました(ウロコ、でかっ!)。どうしてウロコが落ちたか?「看護の意味は…」に、次のように書かれていたのです。
 「看護は、手と目で護る」
そうだったのか!長く人生を営業していて、大抵のことは解っているつもりでいましたがね。今になって「看護」の成り立ちを知りました。読書のおかげです。
 なぬ?よく解らないって?「手という漢字と、目という漢字が合体して、『看』になった」ということです。凄いでしょう。私が考えたんじゃないけどね。

 今日は、姉の誕生日。75歳にして、「減益…じゃなくて現役のOL(会社が減益。姉は現役)」思い出していただけましたかな。本当に、「現役のOL」なのです。深川木場の江戸時代から続く木材会社勤務。今日も地下鉄東西線で出勤しています。
 姉は、20数年にわたり夫の看病をしていました。そのことを思い出したり、昨年夏に体重268グラムで生まれた男児が3,238グラムまで成長し、元気に退院したというニュースを観たりで、「看護」の意味が印象深かったんですがね。

姉は、「鰊の切り込み」が好物なので、誕生日にあわせて送っておきました。猫関連グッズを送ろうかとも思いましたが田舎暮らしで適当な「モノ」がなく鰊に。

 姉は、一時猫を三匹飼っていた猫好き。今は、「ロボットの猫」を一台所有しているだけ。「ドラえもん」ではないんですけどね。「招き猫」の置物、全部もらい物だというのですが、一体いくつあることか!
 猫は、日本人の暮らしに深く関わってきました。ですから、猫にまつわる諺がじつに多い。

 私の人生と共に歩んできた猫関連の諺は…
「窮鼠(きゅうそ)猫を嚙む」・・・この教えに従い、人様を追い詰める事をしませんでした。「戒め」として、良い諺です。おっと、この諺の場合、主人公は鼠かぁ!
「猫に鈴をつける」・・・若い頃は、「鈴をつける役目」をさせられたなあ…。
 「猫まんま(ごはん)」・・・ご飯に味噌汁をぶっかけて食べる…上品な私としては好きではありませんが、下積み時代は三食「猫まんま」。
「猫の食い残し(食べ散らかすこと)」「猫も食べない」「猫またぎ(猫でさえも食べない。またいで、行ってしまう)」・・・食事関係、多いねぇ。団塊世代ですから、幼少期から「食い意地」を張ってました。
「猫も杓子(しゃくし)も」・・・私の人生、杓子だったことが多かったなあ…。
「猫に小判」・・・私にスマホを与えるような意味ですね。価値が解らないので無用の長物。
「猫にまたたび」「猫に鰹節」・・・この諺、大好きです。「私にお酒」ですね。
「泥棒猫」・・・これは、シリアスというか、ドラスティックというか…干しておいた魚を猫が盗むという意味じゃないんだよね。男を奪った女に浴びせる言葉。おっと、これは私の人生にはなんの関係もない諺。

「猫いらず(殺鼠剤)」「鳴く猫は鼠を取らぬ」「鼠取る猫は爪を隠す」・・・そうなんです。本来、猫というものは、鼠駆除の存在だったはず。それが、今の猫は鼠から逃げ回る。人に媚びる。困ったもんです。

 猫の身体関係は…
「猫背」・・・そうなんです。私の背中。
「猫の手も借りたい」・・・これ、意味が深い。人の暮らしと猫が密接だったということ。猫が「稲刈り」の手伝いをしているところは、見たことがありませんがね。
「猫足」・・・忍び足の事だけど、美術工芸品のテーブル等の脚にも「猫足」があります。
「猫の額」・・・わが家の菜園だね。「猫の目」は、変わりやすい。「猫の鼻」は冷たい。「猫の口」…は、ないけど、「猫の舌」はある。熱いものが苦手な舌。「猫撫で声」は、媚びを含んだ声。
「猫ばば」・・・拾ったものを、警察に届けずに自分のものにしてしまう。「ばば」は、「婆」ではなく、糞のこと。元々は「猫がばばを踏む」だったという(猫は排便後に後足で砂をかけて糞を隠す)。このことから、悪いことをしても素知らぬ顔をしていることの例え。
 学校の砂場に、網をかけているのを見たことありませんか?アレは、「猫よけ」。猫が砂場で「ばば」をして砂をかけておく。そうとも知らぬ児童が、砂場で遊ぶ…。

「猫の恋」・・・俳人(廃人ではない)である私は、大変お世話になりました。
「借りてきた猫」・・・現代、猫を借りる人はおらんやろ。「猫を被る」ってのもあるなあ。「猫だまし」は、舞の海が何度かやってました。「猫かわいがり」、まあ、好きにしてください。
「猫は三年飼っても三日で恩を忘れる」・・・薄情者!じゃなくて、薄情猫っ!

「猫を殺せば七代祟る」・・・この諺があるので、私は猫を飼いません。子孫が七代も祟られるんじゃ申し訳ないので。
 だけどさあ、猫だって「手と目」で護ってくれれば良いのに、祟っちゃいけませんよね。なぬ?ポーランドには、「傷ついた動物たちに寄り添い、グルーミング(手でタッチングし、目を見つめ、体を舐めてあげる行動)をする、「看護師猫」がいるって?
 ミヤオ!失礼いたしました。看護してくれるんだぁ!手と目と猫舌で!