なかなか終活がすすみません。泣きごとを言っても仕方がないので、兎に角やるしか…。昨日は、二階、南東6畳間の押し入れ内の片付け。出てくるものすべてが懐かしく、思い出に浸ってしまいます。この調子ですから、押し入れ1カ所の整理に何日を要するかなど計算できません。
「縮めた状態で、30cm。伸ばすと50cm」の、鉄の棒が出てきました。警察が持っている「警棒(制止棒?)」とほぼ同じもの。これは、海外へ出かけるとき持って行く棒。いつ強盗に襲われるかわかりゃしないので、護身用です。銃を突きつけられたらどうしようもありませんが、ナイフの場合叩き落とすことができます。幸いなことに、使う機会がないままです。
そして、その警棒から、30数年も昔の話を思い出しました。
指定暴力団系列の組員が、当時私が住んでいた田舎町に事務所を構えました。組員は家族を帯同して田舎町へやってきました。
ある夜、組員から私の自宅に電話が。内容は、私ども小市民にとりましては、取るに足らないことだったのですが…。脅し口調で、グダグダしゃべる…。ついに電話での口論に発展。日頃上品な私が、「バカヤロー!」と罵ってしまいました。当然、先方さんは怒りまして…。暴力団員に「バカヤロー」は、まずかった。
指定暴力団系列の組員が、当時私が住んでいた田舎町に事務所を構えました。組員は家族を帯同して田舎町へやってきました。
ある夜、組員から私の自宅に電話が。内容は、私ども小市民にとりましては、取るに足らないことだったのですが…。脅し口調で、グダグダしゃべる…。ついに電話での口論に発展。日頃上品な私が、「バカヤロー!」と罵ってしまいました。当然、先方さんは怒りまして…。暴力団員に「バカヤロー」は、まずかった。
「この野郎!今、ぶっ殺しに行くからな!逃げるなよ!」
相手が、「普通のオヤジ」なら、「ぶっ殺しに来るはずがない」と、タカをくくるところですが、なにしろ田舎町に進出してきた「危なすぎるオヤジ」。必ず来る…!
相手が、「普通のオヤジ」なら、「ぶっ殺しに来るはずがない」と、タカをくくるところですが、なにしろ田舎町に進出してきた「危なすぎるオヤジ」。必ず来る…!
そこで急遽、傾向と対策を。たぶん、匕首(あいくち。早い話がドス)を持ってくる。腹を刺そうとするだろう。対策として…
1 腹を守る。
2 匕首を叩き落とすために、「すりこぎ棒」を用意する。(このときは、まだ警棒を買っていなかったのです。すりこぎ棒で代用)
1 腹を守る。
2 匕首を叩き落とすために、「すりこぎ棒」を用意する。(このときは、まだ警棒を買っていなかったのです。すりこぎ棒で代用)
すりこぎ棒は台所から持ってきて、ベルトの背中のほうに差し込みました。腹を匕首から守るために、新聞紙を厚く重ねて腹に巻きました。
日本刀も、出刃包丁も用意しませんでした。いくら反社会的集団の構成員が相手でも、「過剰防衛」で傷つけてしまっては、こちらが犯罪者。
日本刀も、出刃包丁も用意しませんでした。いくら反社会的集団の構成員が相手でも、「過剰防衛」で傷つけてしまっては、こちらが犯罪者。
さて、1時間ハラハラドキドキしながら待っても、刺客は来ない。「乱闘のシュミュレーション」をしながら2時間待っても来ない。よい子が寝る時間をとっくに過ぎているのに来ない。さては、武蔵を気取ったか!
小次郎ぅ じゃなくて私は、待ちくたびれて眠くなったので、組員の自宅へ電話しました。奥さんが出ました。
「あのう…御主人がぶっ殺しに行くと言ったので待っているんですが、まだぶっ殺しに来ないんですぅ…」
「あっはっは、あーっはっは!家の人、酔っぱらって、とっくに寝てます」
小次郎ぅ じゃなくて私は、待ちくたびれて眠くなったので、組員の自宅へ電話しました。奥さんが出ました。
「あのう…御主人がぶっ殺しに行くと言ったので待っているんですが、まだぶっ殺しに来ないんですぅ…」
「あっはっは、あーっはっは!家の人、酔っぱらって、とっくに寝てます」
・・・ったくぅ!これだから暴力団は信用ができない。一旦口にしたことは守れよなぁーっ!この緊張の数時間は何だったんだ!
私としましては殺し屋が来そうもないので、武装を解除しました。「警棒を買っておかなければならないなあ」と考えながら、すりこぎ棒を台所に返しました。そして、腹から新聞紙を取り出すところでカミサンに発見されてしまいまして…気が狂ったと思われたみたいで…
「なにやってんのぉー?」
「い、いえ、そ、その、刺されても新聞紙で…その…匕首…」
この時のカミサンの笑いっぷりは家中の酸素が無くなるんじゃないかと思えるほど…。「新聞紙で、刃物を防ぐことができるはずがない」という素人考えと、腹に新聞紙を巻くという非日常的な行為が「笑いのツボ」に入ったらしい。
「なにやってんのぉー?」
「い、いえ、そ、その、刺されても新聞紙で…その…匕首…」
この時のカミサンの笑いっぷりは家中の酸素が無くなるんじゃないかと思えるほど…。「新聞紙で、刃物を防ぐことができるはずがない」という素人考えと、腹に新聞紙を巻くという非日常的な行為が「笑いのツボ」に入ったらしい。
次の日も、その次の日も…私の顔を見ると「クスクス」と笑い、新聞紙を見るとまた笑い…。
刃物から腹を守るには、「紙」が有効ということだけでも知ってもらいたかったなあ。奇人扱いだもんなあ…。
なぬ?「腹に新聞紙を巻く人っていますか?奇人以外の何者でもないでしょう」って?
だっ、だけど、あの状況で警察に通報しますかぁ?腹に新聞紙を巻くのが、正しい対処法だと思いますがね。
なぬ?「腹に新聞紙を巻く人っていますか?奇人以外の何者でもないでしょう」って?
だっ、だけど、あの状況で警察に通報しますかぁ?腹に新聞紙を巻くのが、正しい対処法だと思いますがね。
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