アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

登山は老化度のゲージ

2014年09月19日 | Weblog
 昨年は、1984mの山に挑戦し、寒さのため頂上を目の前にしながら無念の下山でした。「勇気ある撤退」と、評価してくれた人もおりましたが、「あそこなら、遭難せんじゃろ!」と、冷たく言い放った人も。確かに、道に迷う山じゃない。しかし、BUT!ずぶ濡れで強風と強い寒気…。意識が遠のいていくのが分かりましたので、文字通り必死で下山。人間って、結構強いのですが、脆い(もろい)面も持っています。寒さには脆いですね。臨死体験で言われるように、お花畑に迷い込みそうになります。
 で、今年はリベンジ。天気図とにらめっこの毎日。気圧配置よし、リベンジ登山を決断。
 ゴンドラで五合目まで。リフトに乗り換えて、7合目まで行きました。ずるいって?いいじゃないですか、高齢者なんだから!(都合の良いときだけ、高齢者を前面に出すという狡猾さ!)

 登りだして30分、心臓が、「パ、パ、パンクするーッ!」と、言い出しました。しょうがないので、脈拍が100程度になるまで休憩。何回休憩したことか。何回給水したことか…。しかし、「戻ろう」とは思いませんでした。
 毎日のアクアウオーキングの効果を実感しました。膝も腰も、悲鳴など上げませんでしたから。登り出して1時間ほどで、ようやく調子が出てきました。

 「山頂0.3km」の標識…まだ、300mもあるのかぁー…。急峻な山道では、1分に20mぐらいしか登れない。
 七合目から頂上まで、1700mの行程を90分かけて踏破。達成感…ありました!

 今回気づいた点は…
 1 登山者の半数を高齢者が占めていた…これは、最近よく言われているとおりでした。失礼ながら、半死半生で登っている人もおりました。遭難…あっても、なんの不思議もない。
 2 幼児~小学校低学年の登山者が目についた…「♪疲れを知らないこどものように~」という歌がありますが、ホント、子どもは疲れを知らないらしい。
 3 若いカップルは、山をなめている…若者がウサギで、私たちがカメ。ウサギは、山ではなくカメをなめたんじゃなかったのかって?登山のウサギは、軽装なんです。渋谷交差点を歩く服装で、1984mを登る…。雨に当たっていたら、彼らは動けなくなっていたことでしょう。そのまえに、とっとと、下山してしまうかな。

 山へ登る子は、ゲーム脳ではないので、感性豊かで頭がいいらしく…小学校低学年ながら、「雪渓があった」「セッケイじゃなくてゼッケイ(絶景)でしょ」などと、会話しながらの下山。「雪渓」も「絶景」も、大人ですらなかなか使う言葉ではない。並の大人なら、「雪が残っていたね」「いい景色だったね」と、いった程度でしょう。
 この日、山頂は晴れていて「雪渓」を見ることができました。しかし、下界は霧で、「絶景」を見ることはできませんでした。

 登山は、老化度を知るゲージだね。