12日からの夏季休暇を利用して、日本列島のあちこちを旅しておりました。まぁ、女房の実家の年老いた両親の元気な姿を確認し、僕らの元気な姿を見せるのが今回の旅の大きな目的だったんですがね。仕事のことをすっかり忘れての5日間半。こんなに長い期間を夫婦で旅したのは、人生始まって以来初めてでありました(新婚旅行も超えました)。2000km以上の距離を愛車RAV4で走り(ETC割引の恩恵もある程度は受けました)、旅の最後の目的地は静岡・日本平であります。
僕らにとって「アウトソーシングスタジアム日本平」は初めての訪問地です。サッカー専用スタジアムでビールを飲みながらサッカー観戦を…ということで、静岡駅前のホテルに車を置き、シャトルバスに乗ってウキウキしながら「いざ日本平へ!」と出かけたのであります。
ゲーム前、陽射しの強いビジター席を避け、階段付近で夫婦でビールを飲んでおりましたら、サポ仲間のYUさんが僕らにとんでもないサポライズをプレゼントしてくださり、大興奮(これについてはまた機会があれば…)。新潟の仲間や大学生の娘にメールでサプライズを伝えまくりました。あぁ今でも夢のようです。
さてさて、肝心の清水戦のゲームについてであります。
これはゲーム前の選手の様子です。マルシオとジウトンと高徳。いろんな意味で今回のゲームで存在感を示した3人であります。
決して「立ち上がりからアルビが悪い」という感じはしませんでしたが、なんだか清水に押される感じでゲームが進みます。「千葉はちょっと横パスが多いかなぁ?」「縦にパスが入るとカットされるよなぁ」「高いボールはみんなヨンセンに競り負けるなぁ」「ペドロがボールを持つと3人に取り囲まれるなぁ」 いろいろ感じることはありますが、それでも北野・内田・千代反田・永田らディフェンス陣もよく踏ん張っています。岡崎に対しては内田が徹底マークです。
しかし、前半33分でした。日本代表:岡崎にやられます。清水ペースでゲームが進む中で、美しく鋭いゴールを決められて0-1です。
まだまだこれからだ。気持ちを切り替えよう。アルビG裏ももちろん諦めてなんかいません。さらにボリュームアップ&ヒートアップなのですが、どうも今日はG裏の応援がスッキリしません。いったいどうしたんでしょうか?
悪夢は岡崎の先制ゴールの10分後でした。ジウトンがこの日2枚目のイエローカードもらって退場。1点リードされた状況での数的不利。しかもアウェイ。嫌な予感が頭をよぎります。あぁゴメンなさい。ほんのわずかでも「嫌な予感」を感じたボクを許してください。
後半、数的不利のアルビは大島を下げ、高徳を投入します。もちろんハーフタイムで鈴木監督から的確な指示もあったのでしょう。なんと1人少ないはずのアルビが、動きで清水を圧倒します。「前半よりずっといいじゃん!」「なんかいけそうだ!」そんな気分に僕らもさせられた後半のスタートでした。(実はこのハーフタイム時に、G裏のサポーターのリーダー内でも何やら話し合いが行われたようです。応援のまとまりも前半より格段にアップしました。)
そして後半31分。マルシオのスーパーFKが、清水のゴールネットを揺らします。冒頭の画像をご覧くださいね。このスーパFKの瞬間です。もうこの瞬間は祈るような気持ちでしたよ。そして決まった瞬間は歓喜・抱擁・ハイタッチの嵐・嵐・嵐。なんたってアウェイ戦、数的不利の中での1点ビハインドの状況です。すばらしいです。サッカーって素晴らしい!
さらに後半33分。清水の枝村がこの2枚目のイエローカードで退場です。ボクは10人対10人というサッカーは初めて見ました。アルビの数的不利がなくなりました。こうなればイケイケムードです。貴章が、松下が、ペドロが、ヨンチョルが、次々と攻撃をしかけます。そうそう、今日も高徳はいい味を出していました。素晴らしい若手選手ですね。ホント、これからが楽しみです。
結局アルビは追加点をあげることができずに、ゲームは1-1のドローに終わりました。5試合連続引き分けのJ1リーグ新記録です。またしても勝ち点3をとることはできませんでした。
ですがハーフタイム後の戦いぶり、「どちらが1人少ないの?」と感じさせるようなアルビ戦士の躍動、ゲーム終了のホイッスルの瞬間に膝をついて立ち上がれない清水の選手の姿を見るにつけ、「アルビはいいぞ!まだまだこれからだ!」と今後のアルビの活躍に対する確信を深め、非常に充実した気持ちで日本平をあとにすることができました。
さて次節のガンバ戦は、勲が戻ってくる代わりに貴章とジウトンが出場停止です。FWのポジションにはエヴェルトンサントスが初登場するのか?それともヨンチョルや亜土夢が起用されるのか?左サイドバックはヒロシか?本当に楽しみ、楽しみでありますね。