昨日の夕方のNSTニュースのアルビ関係報道で、一瞬ですがゲーム後のG裏の様子が映し出され、画面のほぼ中央に「色褪せたキリンゲーフラ」が映りました。今回ゲーフラを持っていたのはボク。隣の女房は大きな口をあけてアルビコールをしておりました。やっぱアウェイ戦は映りやすいですね。
さて、一昨日の清水戦のゴール裏の様子について、少し気がついたことを書き留めておこうと思います。
ボクは普段ビッグスワンで応援する時も、あまりゴール裏の中心部にはいません。と言うか、せいぜい2時間前にしかビッグスワンに行かないので、N1層の端の方で応援するのが常なのです。なので、アルビの応援をリードする人たちについても、あまり詳しくは知りません。それでもサポ歴も6年目になりますから、hamaさんやktmrさんのお顔は存じ上げているし、何度かお話しさせていただいたこともあります。まぁその程度なんですけどね。
それで今回の清水戦です。G裏の最前列でトラメガをもっって応援を指揮する青年と太鼓の青年の2人が、応援の指揮を執っていました。「あれ?今日はいつものリーダーと違うのかな?」と思いつつ、自分たちの子ども達のような年代のコールリーダーの指揮を微笑ましく感じながら見ていたのです。もちろん、一生懸命に声を出して応援しながらね。
きっとリーダー達の中でも、「世代交代」とか「後継者の育成」といったどこの社会でも考えなければいけない命題に取り組んでいるのでしょう。「今日はお前らやってみろ!」ってことだったのかもしれません。
2人の若きリーダーは、一生懸命にやっていたとと思います。ただ慣れない面ももちろんあり、僕らにとってみると「ちょっとやりづらいかな?」と感じた場面も少しありましたけど。
ジウトンが2枚目のイエローをもらって退場になった時あたりから、「もっと選手の力にならなければ!」ってムードが僕らの周りからもより強く感じられるようになりました。一部の人たちの審判への野次(審判は岡田さんでした)に対しても、ボクなんか違和感を感じていました。応援に関しても「このままじゃいかんぞ」って感じです。
おそらく、ハーフタイム時にいろいろな打ち合わせや話し合いが行われたのかもしれません。後半のアルビの応援は、今まで通りの安定した応援に戻っていました。応援をリードするのは最前列の若者達ではなく、通路より上の所のベテラン(失礼!それでもボクより数段若い)の皆さんでした。
清水戦でのアルビの選手が、数的不利な状態ながら後半に見違えるような動きをして清水に追いついたことと、アルビG裏の応援が前半と後半で少し違ったことは、偶然一致したのかもしれません。しかし、監督の作戦による「ゲームの安定」と、いつものコールリーダーの指揮による「応援の安定」というのは、通じるところがあるような気がします。
いや決して誤解して欲しくないのは、ボクは若い2人の青年達を批判しているわけでは決してありません。僕ら年寄りには絶対にできないことを、堂々とたくましくやっていること、素晴らしいと思いますし、「頑張れよ!」「協力するぞ!」って気持ちを持ち続けていました。何より、若者が活躍するって素晴らしく嬉しいことなのですよ。
しかし、「魂のこもった応援」という点においては、後半の方がやっぱりふさわしく感じました。もちろん、ゲームの展開にもよるんでしょうけどね。
1-1の引き分けに終わったゲーム後、僕らが帰ろうとしていた時にktmr氏の姿が目に入りました。ゲーム中、ずっと選手と僕らサポーターを鼓舞し続けた氏は、目に涙を一杯に浮かべてピッチを見つめていました。きっと「素晴らしいゲームをありがとう」という感謝、「これからも選手と一緒に闘っていくぞ」という決意、それがあの感動の涙の意味なのだとボクは思いました。「あぁこの人は素晴らしい人だ!」と、しみじみと感じたのであります。