新潟日報の夕刊「おとなプラス」に、毎週金曜日に「スローフット」というタイトルのサッカー系のスポーツコラムが掲載されています。13日(金)の「おとなプラス」の「スローフット」に、サッカージャーナリストの西部謙司氏がとても興味深い提言をしていました。
「あり得ないリスクゼロ」という題名で書かれたこのコラム。コロナウィルス禍で迷走する日本のスポーツ界に一石を投じる、画期的な提言がなされていました。西部氏はこのコラムで「リスクゼロなどあり得ない」と明言し、「全てか無か」ではなく「妥協し得る一線をひき、制限をかけながら少しずつ平常に近づけよ」という主張をしています。
このコラムはネット上には公開されていないみたいなので、出典が昨日の「おとなプラス」であることを明言した上で、引用させていただきます。以下、引用ね。
素朴な疑問だが、Jリーグなどのスポーツイベントを「無観客」ではなく「入場制限」で開催できないものだろうか。
何事もリスクゼロということはあり得ない。 新型コロナウイルスを抑える努力が続けられているとはいえ、感染者ゼロに到達するには相当な時間がかかると思われる。完璧を求めるなら、今季のJリーグは全て中止になりかねない。
いったん延期とした以上、相応の理由がなければ再開はできないが、危険性が消えるまで待つのは現実的ではない。どこかのタイミングで再開を決めるわけだが、その基準と方策が不明瞭である。
今のところ、コロナ対策として延期や大相撲のような無観客があるが、感染リスクを下げるために観客数を制限する考えはないのだろうか。 どの程度制限すればいいのか判断は難しそうだが、ある程度科学的な裏付けのある線引きはできるのではないか。毎日満員電車に乗るリスクは既に冒しているのだ。
仮に、スタジアムの収容能力の半分で開催可能となった場合、それで開催した方がいいのかどうかの経営判断は、もちろん別にある。ただ、無観客やリスクゼロでしか開催できないのであれば、リーグ自体が立ちゆかなくなる。
「オール・オア・ナッシング」は、あまりサッカーらしくない。引き分けでいいという発想があってもいいのではないか。 (サッカージャーナリスト・西部謙司) ※引用ここまで
ね?これですよ、これ。ボクが以前にこの「週アル」で書いた内容にも関係するんだけど、観客数を制限して座席を1つおきにするとか、ハイタッチやハグをサポーターから自粛してもらうとか、60歳以上のサポーターにはスタジアムに来るのを遠慮してもらうとか(ボクもover60なんで悲しいけどね)、何か方法があるような気がするんですよね。リスクゼロは実現できないけど、よりローリスクで事態を打開する方法がね。そういう意味でこの「スローフット」での西部さんの主張を、ボク的には大いに共感して読むことができました。
ちなみにこの「スローフット」っていう名称ですが、「スローフード」って言葉があるように、フットボールをじっくり楽しみながら、ゲームや選手だけじゃなく、それ以外の様々な事象や風景に目を配り拾い集めて「フットボールのある日常を生きる」っていう意味があるらしいです。これにも大いに共感にいたしました。