「エースがシーズン途中で海外移籍」という非常事態の中で迎えたアウェイ山口戦。チームとして「お前がいなくても大丈夫だ!絶対に昇格させる!」と安心して至恩を海外に送り出せるか、「やっぱりエースの不在は不安だなぁ…」とサポーターに不安を与えるゲームになるのか。今後の戦いや昇格争いをも左右しかねない大事な一戦になりました。
その至恩が抜けた左サイドハーフには、涼太郎が入りました。先発の布陣はこんな感じです。ボランチには星、CBには史哉が入りました。
鈴木
涼太郎 高木 詠太郎
星 高
堀米 史哉 舞行龍 奏哉
小島
特筆すべきなのは、リザーブのメンバーに、小見、矢村、シマブクの3選手が名を連ねたことです。ポスト至恩の攻撃陣として活躍を期待される3人の攻撃選手を、松橋監督がどんな風に使っていくのかも注目です。
試合はキックオフ早々からアルビのペースで進みます。パスをつなぎ相手ゴールに迫るシーンが何度もありました。しかし、最後の詰めまでいけません。チャンスが多いのに得点が入らない。「こんなゲームはセットプレーのワンチャンスとかで相手に先制されると嫌なムードになるぞ」なんて、心配しておりました。
しかし、前半終了間際でした。星のインターセプトから、星→高木→星とパスを細かくつなぎ、ペナルティエリアに侵入した星がマイナスのパスを出すと、そこに飛び込んだのは鈴木でした。欲しかった先制点がアルビに入りました。ボランチに起用された星がアシストし、ワントップの孝司さんが久しぶりの得点。またしても松橋采配がズバリ的中です!
「見たか!至恩!」「お前がいなくても昇格できる!」「安心して海外で羽ばたけ!」ヨシくんが「至恩のEXITポーズ」のパフォーマンスを至恩に捧げます。孝司さんは何かよくわからないけど、タケノコニョキニョキポーズ?
追加点は後半50分でした。涼太郎が蹴ったコーナーキックを相手GKが弾いたところに、高がミドルシュート。そのボールにゴール前にいた鈴木が頭で合わせ追加点です。孝司さん、この日2得点。眠れる獅子が覚醒しました!
2点目は、愛する妻に捧げるハートマークのパフォーマンス。さすが孝司さん、愛妻家の面目躍如です。
これで終わらないのが昨日のアルビでした。後半73分。涼太郎がボールを奪うと中盤のヨシくんへ。ヨシくんが孝司さんを走らせ正確な縦パスを送ると、右サイドを駆け上がった孝司さんがゴール前にクロス。なんとそこには、中央に詠太郎、ファーに涼太郎のW太郎が走り込んでいました。「涼太郎、いつの間にそこに?」って思っている間に、美しいゴールが決まりました。3点目です。孝司さん、この日2ゴール1アシストの大活躍!
涼太郎もこのガッツポーズです。至恩がいなくても俺がいるぜ!
セットプレーから1点は返されたものの(千葉戦での失点に続き、ここは課題ですな)、結局アルビは3-1で勝利。小見、シマブク、ヤムケンの3選手も、交代で全員がピッチに入りました。結果は出せなくて残念でしたけどね。あと、史哉がヨカッタね。守備はもちろんだけど、あの攻撃参加のシーンには鳥肌が立ちました。あそこは自分で決めて欲しかったな。
首位の横浜FCが徳島と引き分け、琉球が頑張って仙台と引き分けたため、今節に3強で勝ち点3を積み上げたのはアルビのみ。アルビの勝ち点は51となり横浜FCと並び、得失点差で首位に立ちました。「エースの海外移籍」という不安を吹き飛ばす首位奪還。最高の週末となりました。
選手のこの笑顔、ボクらも嬉しいねぇ。さぁ次節も勝つぞ!