芥川の豆本は「羅生門・鼻・(蜜柑)」を一冊にした豆本を早くから作っているので、これらは各サイズが揃っている。ただ、小さなものは「蜜柑」は省いてある。また大きいものは逆に「藪の中・枯野抄」との合本にしてある。
大きい方からの五冊は丸背である。一応花布や栞の紐もついているのだが、栞は幅三ミリのものしかないのでいささかグロテスクになる。5番の刺繍糸を使ってみたがこれまたピンとこない。細い栞紐をネットで捜したところ手づくりのものを販売しているものがあったけれど、10センチほどで何百円もするようなものを、本体全体でも百円にならないような豆本には使いきれない。
花布も当然同じようなことがあるのだが、こちらはなんとか自作可能なので、ともかく現在のところアンバランスのまま我慢している。