風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

虫の音

2006-09-15 22:52:21 | 虫、植物、動物、自然
この頃虫の音がすごい。

近くのファミレスの植え込みや空き地から夜になると特にすごくなる。無数の鈴をジャンジャカ一斉に鳴らしたみたい。まるでムシムシ合奏団。

この間、物干しのところで小さな虫を見つけた。
茶色というよりコーヒー牛乳みたいな色の虫。見たことがなかった虫だったのでとりあえず捕獲し観察してみた。図鑑によると「カネタタキ」でその音は「チン、チン、チン」だった。卵管があるからメス。

そういえばよくベランダの近くでそんな虫の音が聞こえていた。一番小さい鈴を鳴らしたような高くてきれいな音。きゅうりをあげてみたが食べないので子ども達に見せた後はすぐ逃がしてあげた。

この近辺はこの頃マンションや住宅がどんどんたっている。引っ越してきた小学生の頃は自然がたくさんあって、まるで隣のトトロの風景だった。東京の板橋区に住んでいたのだが、そこは自然は少なく引っ越してきた埼玉にはものめずらしいものがたくさんあった。野鳥、植物、動物、いつも何かを見つけてはその後、図鑑とにらめっこ。

私はおてんばだったので近くの林に行っては藤のつるでターザンごっことかしてあそんでいた。家の中にクツワムシ、クワガタ、タマムシが飛び込んできたり、近くの林からコジュケイの「チョットコイ、チョットコイ」という大きな声が聞こえてきたり、ヒグラシの大合唱、アマガエル、大きなカタツムリ。

また、実家の前が原っぱだった頃、ホコリタケというきのこがいたるところにはえていて、これが結構お気に入りだった。このきのこは踏むと埃のような黄色い胞子をぷしゅーと出すので面白がってやたらと踏んだのだった。

でも、今はコジュケイの声も聞こえてこないしアマガエル、大きなカタツムリも姿を消してしまった。野草や珍しいきのこもすくなくなった。

だからこんなに虫の音がジャンジャカ聞こえるのはなんだかうれしくなってしまう。でも今空き地があるところも駅前とつながるように道路の建設が始まっている。生活は便利になるけど、この大合奏もそのうちきこえなくなるんだろうか。便利じゃなくても自然がたくさんあるほうがいいな。