今日は久々に会場をかりてのコンサートだった。
前にブログで「舞台が怖い」という題で記事を書いたのだがその時にちょうど受けたコンサートが今日あったのだ。
今日のコンサートは日ごろお世話になっている音楽教室の楽院長で作曲家の先生が「(コンサートに)いい機会だからみんなで一緒にやろうよ」とお声をかけていただいたのがきっかけだった。1部は私達の音楽ボランティアグループでクラッシックを、2部、3部が楽院長先生のピアノとウッドベース奏者のジャズ、ジャズと朗読のコラボレーションという内容だった。
私はバッハの無伴奏ソナタ・パルティータ A minor BWV1013から1番と3番、同じくバッハでフルートソナタ E-flat Major BWV1031から2番の「シチリアーノ」を演奏した。
この曲は高校時代からあっためてきた曲。高校の吹奏楽部はコンクールでいつも上位に入賞した学校だったので、時々どの程度演奏できるのかというテストがあったくらいに熱心な顧問の先生がいた。その課題曲がこれだった。コンサートでは今まで無伴奏の曲を一度もやった事がなかったのでこの曲をいつかやってみたいと思っていたのだ。
今回はなんと一番初めに演奏!
直前まで落ち着いていたのに吹き始めてから変な震えが・・・・。
(あ~まただめなのか・・・・)とあせる。息継ぎがうまくいかなくて苦しい。。。そのうち、ちょっとミスった。(あ~もうだめ!)
そんな事を考えているうちになんかもうやけくそになってしまった。
(間違えたってもういいや!なんとでもなれ!こんちくしょう!)
そうしたら面白いもので何か吹っ切れた。2曲目からはとっても調子が良くなってしまった。あがる事もなく落ち着いてふける。ただ、右手だけが変に震えていた。
終わったら腕がとっても疲れている。後頭部から首すじにかけてつっぱって痛い。緊張のせいで変に力が入っていたようだ。
で、演奏が終わってちょっと落ち込んだ。1曲目のことで。リズムが崩れたとか変な音が出てしまったとか、なんで震えがくるんだろうなーなんて。先生は深みのあるいい音がでていたとほめてくださったが、1曲目の演奏に満足できなかった。パーフェクトに吹きたかったのだ。
でもその後の打ち上げの時、先生がとてもいい話をしてくれた。
*「パーフェクトな演奏が普通だ」とか「こうあるべき」と思ってはいけない事。
*本番は何があるかわからないが、だからやっていて面白いという事。
*お客が気づかないようなミスで悩むか、また、ミスをしてもそれを感じさせないくらい楽しむかの差なのだという事。
*お客受けを狙った曲はお客は喜ばせようとしているんだという理解があっても感動はしない。かえって自分の思い入れがある好きな曲のほうが裸の自分になれるから自分の思いが相手に伝わるという事。
*有名な演奏家の演奏を理想としない。それにとらわれてしまうから。自分の曲作りを目指せばいい。
こういう話をしていて、本当に目からうろこ状態。吹っ切れた。
そういう意味で今日のコンサートはすごくいい勉強になった。
もう悩まない。バッハは難しい。いつも同じ演奏になるとは限らない。きっと今度演奏する時はまた違うバッハになるだろう。もう一度練習して挑戦してみよう。今度はどんなバッハになるか楽しみだ。
前にブログで「舞台が怖い」という題で記事を書いたのだがその時にちょうど受けたコンサートが今日あったのだ。
今日のコンサートは日ごろお世話になっている音楽教室の楽院長で作曲家の先生が「(コンサートに)いい機会だからみんなで一緒にやろうよ」とお声をかけていただいたのがきっかけだった。1部は私達の音楽ボランティアグループでクラッシックを、2部、3部が楽院長先生のピアノとウッドベース奏者のジャズ、ジャズと朗読のコラボレーションという内容だった。
私はバッハの無伴奏ソナタ・パルティータ A minor BWV1013から1番と3番、同じくバッハでフルートソナタ E-flat Major BWV1031から2番の「シチリアーノ」を演奏した。
この曲は高校時代からあっためてきた曲。高校の吹奏楽部はコンクールでいつも上位に入賞した学校だったので、時々どの程度演奏できるのかというテストがあったくらいに熱心な顧問の先生がいた。その課題曲がこれだった。コンサートでは今まで無伴奏の曲を一度もやった事がなかったのでこの曲をいつかやってみたいと思っていたのだ。
今回はなんと一番初めに演奏!
直前まで落ち着いていたのに吹き始めてから変な震えが・・・・。
(あ~まただめなのか・・・・)とあせる。息継ぎがうまくいかなくて苦しい。。。そのうち、ちょっとミスった。(あ~もうだめ!)
そんな事を考えているうちになんかもうやけくそになってしまった。
(間違えたってもういいや!なんとでもなれ!こんちくしょう!)
そうしたら面白いもので何か吹っ切れた。2曲目からはとっても調子が良くなってしまった。あがる事もなく落ち着いてふける。ただ、右手だけが変に震えていた。
終わったら腕がとっても疲れている。後頭部から首すじにかけてつっぱって痛い。緊張のせいで変に力が入っていたようだ。
で、演奏が終わってちょっと落ち込んだ。1曲目のことで。リズムが崩れたとか変な音が出てしまったとか、なんで震えがくるんだろうなーなんて。先生は深みのあるいい音がでていたとほめてくださったが、1曲目の演奏に満足できなかった。パーフェクトに吹きたかったのだ。
でもその後の打ち上げの時、先生がとてもいい話をしてくれた。
*「パーフェクトな演奏が普通だ」とか「こうあるべき」と思ってはいけない事。
*本番は何があるかわからないが、だからやっていて面白いという事。
*お客が気づかないようなミスで悩むか、また、ミスをしてもそれを感じさせないくらい楽しむかの差なのだという事。
*お客受けを狙った曲はお客は喜ばせようとしているんだという理解があっても感動はしない。かえって自分の思い入れがある好きな曲のほうが裸の自分になれるから自分の思いが相手に伝わるという事。
*有名な演奏家の演奏を理想としない。それにとらわれてしまうから。自分の曲作りを目指せばいい。
こういう話をしていて、本当に目からうろこ状態。吹っ切れた。
そういう意味で今日のコンサートはすごくいい勉強になった。
もう悩まない。バッハは難しい。いつも同じ演奏になるとは限らない。きっと今度演奏する時はまた違うバッハになるだろう。もう一度練習して挑戦してみよう。今度はどんなバッハになるか楽しみだ。