おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

だんだん広がってきた

2019年01月12日 | 重力奏法
なんという偶然!

今日、レッスンの空き時間に同じピアノ科の先生とお話をしたら、なんと昨年のイリーナ・ゴリン先生のセミナーにその先生の恩師の方が参加されていたそうです。

「素晴らしいセミナーだった」と絶賛されていたとのこと。

恩師の方のお宅にお邪魔した時にその話になり資料を拝見させていただいたそうです。

私もセミナーのあった翌々日にその先生にセミナーを受けた話をしてイリーナ先生の素晴らしさを話しておりました。

イリーナ先生の存在が日本のピアノ指導者にも知られてきていることを実感しました。
そして日本のピアノ教育が変化していく可能性を期待する気持ちが湧いてきました。

         

実は初めてロシアンメソッドのことを聞いたのが今日話をした先生からでした。
4年位前だったと思います。

その先生は「はじめの一歩」が出版された頃にすぐに講座を受講し、生徒さんにそのテキストを使われました。

一音ずつノンレガートで「3の指」だけで初めは弾いていくと聞いて、その方法の何がメリットになるのかと不思議な気がしました。

その後、モスクワ中央音楽学校の先生のレッスンを動画で見て「なんで切って弾いているのに直さないのか」と不思議に思ったものの「3の指だけで弾くノンレガートから始める」話を思い出すことはありませんでした。

切って弾いているのに半年後には私の生徒の3年分は進んでいる事実にテキストが良いのかと思いそちらを初めは探しました。

私のロシアンメソッドとの出会いは初めはそんなものでした。

         

それがこれは!と思うようになったのはイリーナ先生のレッスン動画を見てからです。

生徒さんたちの音が皆素晴らしい。
音楽を表現できる音になっているし表現している。

その秘密を知りたくてイリーナ先生のたくさんの動画を夜な夜な見ているうちに、初めにやることが全然違うと知りました。

この時やっとモスクワ中央音楽学校の先生がされていたことの意味を知りました。

今日話をした先生とこのメソッドは従来の弾き方より時間がかかる。
本物の音で弾けるようになるにはこのメソッドの方が良いけれど、勉強が忙しくなる前までしかピアノを習わないつもりでいるご家庭には受け入れてもらうことが難しい。
どんな音であろうと曲が弾ければよいと思っているご家庭に時間のかかるこのメソッドは使えない。

そんな話になりました。

私は、周りのお友達が「美しい音で弾くことがピアノの弾き方」というのが当たり前になったらこのメソッドは広まると話しました。

そのためにはお子さんだけではなく親御さんの耳も良くならなければ実現しません。
(実際にロシアンメソッドの母ともいえるアンナ・アルタボレフスカヤは親御さんの役割として、良い耳を持って子供の演奏にアドヴァイスできるようになること、そして最終的に子供の演奏のファンになることを挙げていたと思います)

以前ピアノ経験者のお父様が「ピアノは一生弾いていけるものですから」とおっしゃいました。
そして今、毎回レッスンに参加して下さっているお母様方が「ママの方がピアノがどんどん上手くなってきた」とおっしゃっています。

毎回親御さんが真剣に参加してくださればピアノ経験者の方でなくとも音楽の耳は育って行きます。

洗練された感性をお持ちの方にはこのメソッドは必ず通じます。
コメント
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