おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

レッスンに参加する意味

2019年01月14日 | 重力奏法
ロシアンメソッドは保護者の方がレッスンに参加されることが必要です。

ところが、子供の自立を考え1人でレッスンを受けさせたり、経験者なのでピアノは弾けるからとレッスン室に入らずスマホで時間潰しをされたり・・
ピアノ経験がなくわからないからとおっしゃって入らない方もいらっしゃいます。

この方たちになぜ必要なのかわかりやすくお話することはできないかとかねてより思っておりました。

そこでふと思いついたのがバレエ。

今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートのバレエの振り付けは面白かったです。
若いロシア人の方が大抜擢されたようですが、ユニークな発想に楽しめました。

バレエを見ていて、そういえばバレエは目の前に大きな鏡があって踊る姿を自分で確認できる。先生にどう直されているか目で確かめられる。

しかしピアノは耳が目の代わりになる。
ところが弾くのに一生懸命で自分がどんな音で弾いているか、どんな腕の状態になっているかを確かめながら弾くことは初心者には無理と言ってよい。

どんな状態になっているかを言ってくれる人が必要。
レッスンでは先生がその役目。

でもお家では保護者の方がその役目を負う。

そう、保護者の方はバレエの鏡の役割を担っていただかなくてはならない。
だからレッスンに毎回参加していただく必要がある。

そうお話すると分かりやすいかと思いつきました。

今日、3回だけの短期レッスンを受講したお子さんがいます。
体験レッスンの豪華版のようなものです。

お母様がレッスンの終わりに1人でレッスンは受けられるのかと質問されましたので、バレエの鏡の役割をご自宅でして頂きたいので一緒にレッスン室には入って頂きたいと話しました。

今日のレッスンはもちろんロシアンメソッドでやりました。

力まずにピアノを弾くことを最初に覚えていただく、肩から指だと思って腕全体を使う。

どんな腕、手首で弾いているかは弾いている本人はわからないのでそこを練習で見ていただきたい。バレエの鏡の代わりをして頂きたいと話しましたらスンナリ理解していただけたようです。

ついでに、音をつなげて弾くことは最初からはやらない、いつまでこんな事やらせるんだと思うかもしれない、よくわからないような曲を弾いていく、ということも話しました。

実際にロシアンメソッドと従来の日本のメソッドを聴き比べてもらいました。
但しメソッドの話はしませんでした。これを言うとややこしいことになると学んだので・・

音の鳴り方が違うことはすぐにわかります。

何が大事なのかは本当は音を聴けば誰でもわかることなのです。
日本では大事なものが何なのかを教えられずに来た長い歴史があるので浸透していないだけなのです。

現在進行形であることが悲しすぎます・・
コメント
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