シャンドールピアノ教本を読み直しているところです。
現代では当たり前の重力奏法。
今どき手首も腕も固めて指だけで弾く奏法はあり得ないのですが、あり得ているのが日本。
小さな子供にどうやって重力奏法を導入するかは、ロシアン・メソッドと言われているものが上手く考えられています。
多くの場合3の指でノンレガートから始めます。
音と呼吸はいつも連動し、力みのない指とリラックスした腕を第1関節、肩、腰、足で支えます。
さて、ノンレガートの打鍵の方向についてひとつ。
私は習い始めの子供たちには基本的に垂直に下すように教えています。
一番自然な音で重さをのせやすいからです。
手首の堅い生徒の中には、いつの間にか鍵盤の奥に向かって突くように弾き始める生徒がいます。
それは今は必要ではありません。
いずれその音も必要な個所が出てきますが、ずっとその音で弾いては雑で不愛想な音になります。
もうひとつ、手前に滑らせるように教える先生もいらっしゃるようです。
この音は滑らかで美しい音がします。
この音も大事で必要になる時がやってきます。
しかし、重さをのせる感覚がつかみにくく、音が鳴りにくいです。
上級者のテクニックです。
私はまずは垂直に下し手首から持ち上げるようにしてもらっています。
自分の判断でそのようにしていたのですが、シャンドールの本を読んでいたら、
「指先はできるだけ鍵盤をまっすぐ下におろせるポジションに持っていくべきである。それがエネルギーを直接的に伝える方法なのである」
と、ちゃんと書いてありました。
指と腕のアライメントも力説しています。
手首からゆっくり持ち上げるとピアノの中で物理的にどんなことが生じるのかと言うことも書いてあります。
ダンパーは鍵盤から指を離すと下に下り、音を止めます。
その下りる速度は離し方で調整できます。
長い音をすぐに鍵盤から離すとその音はダンパーによって消えてしまいます。
長く残し、自然に減衰させるには手首から徐々に持ち上げてゆっくりとダンパーを下す必要があります。
そんな話を今日、小学3年生の生徒にしましたら、なぜ私がゆっくり手首を持ち上げてとか、長い音をすぐに離さないでと言っているのか理解できたようでした。
ずっとその音楽がそれを求めていると話していたのですが、ピアノの構造を理解してもらった方が早かったのかな・・と思いました
現代では当たり前の重力奏法。
今どき手首も腕も固めて指だけで弾く奏法はあり得ないのですが、あり得ているのが日本。
小さな子供にどうやって重力奏法を導入するかは、ロシアン・メソッドと言われているものが上手く考えられています。
多くの場合3の指でノンレガートから始めます。
音と呼吸はいつも連動し、力みのない指とリラックスした腕を第1関節、肩、腰、足で支えます。
さて、ノンレガートの打鍵の方向についてひとつ。
私は習い始めの子供たちには基本的に垂直に下すように教えています。
一番自然な音で重さをのせやすいからです。
手首の堅い生徒の中には、いつの間にか鍵盤の奥に向かって突くように弾き始める生徒がいます。
それは今は必要ではありません。
いずれその音も必要な個所が出てきますが、ずっとその音で弾いては雑で不愛想な音になります。
もうひとつ、手前に滑らせるように教える先生もいらっしゃるようです。
この音は滑らかで美しい音がします。
この音も大事で必要になる時がやってきます。
しかし、重さをのせる感覚がつかみにくく、音が鳴りにくいです。
上級者のテクニックです。
私はまずは垂直に下し手首から持ち上げるようにしてもらっています。
自分の判断でそのようにしていたのですが、シャンドールの本を読んでいたら、
「指先はできるだけ鍵盤をまっすぐ下におろせるポジションに持っていくべきである。それがエネルギーを直接的に伝える方法なのである」
と、ちゃんと書いてありました。
指と腕のアライメントも力説しています。
手首からゆっくり持ち上げるとピアノの中で物理的にどんなことが生じるのかと言うことも書いてあります。
ダンパーは鍵盤から指を離すと下に下り、音を止めます。
その下りる速度は離し方で調整できます。
長い音をすぐに鍵盤から離すとその音はダンパーによって消えてしまいます。
長く残し、自然に減衰させるには手首から徐々に持ち上げてゆっくりとダンパーを下す必要があります。
そんな話を今日、小学3年生の生徒にしましたら、なぜ私がゆっくり手首を持ち上げてとか、長い音をすぐに離さないでと言っているのか理解できたようでした。
ずっとその音楽がそれを求めていると話していたのですが、ピアノの構造を理解してもらった方が早かったのかな・・と思いました