おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

井上直幸さんのDVD

2019年12月13日 | 書籍紹介
購入した頃、毎日のように見ていた井上直幸さんの「ピアノ奏法」というDVD。1と2があります。

先程、相当久しぶりに見ました。まずは2の「さまざまなテクニック タッチとペダリング」

こんなに素晴らしいお話をしてくださっていたのだと今頃知りました。
重力奏法を知ってから見たのは今回が初めてでした。

もう、色々なことをたくさん教えてくださっています。

「思う(イメージする)ことが先にあって、それを弾いて確かめて聴く」

「ピアノってやつは非常に人工的な楽器で、音がきれいに調律してもらったらあんまり難しくなくポッとやれば、弦楽器と違って簡単に弾けるから、感情を出す、ピアノと仲良くなる、ピアノに入るというか歌わせるのがけっこう難しいかもしれない」

と、最初に話されていました。

まさしく私が今、生徒に話していることをお話しされています。
忘れていた気がしますが、私の中にその話が残っていて同じような話を生徒にしているのかはわかりません。

そして驚いたことに、重力奏法と指の奏法のお話もされています。
しかも実際に曲を弾きながら教えてくださっています。

これを見ていた頃は、重力を使うことをよく理解できていなかったので、井上先生のお話が分かるところと分からないところがありました。

しかし、今はわかります。
成長しているぞ、私!

井上先生はオールシェーンベルクのプログラムでデビューされました。しかも全曲暗譜。

古典派の曲がお得意なイメージがありますが現代曲も得意!
ドビュッシーもお好きだったと思います。

私は井上先生のベルクのソナタの演奏が好きです。
フランクのヴァイオリンソナタの伴奏もすっばらしいです!

現代曲を弾かれるピアニストはタッチが豊かでなければ務まらないと思います。そのようなピアニストは大抵バッハも得意です。

そんな井上先生だからこそ、どこを使って弾くといった身体の使い方をお話しできたのだと思います。

結局はどの音で演奏するかは自分で決めなければいけないのですが、音を作る基本のテクニックを知らなければ不可能な話です。

基本のテクニックを習い始めからしっかりと身に付けていけるのがロシアンメソッドといわれる導入法なのだと思います。


井上直幸さんの先生ピヒトさんはレシェティツキの孫弟子だそうです。
出たっ、レシェティツキ!


C.Franck :Violin Sonata A major 2nd mov. Allegro 2/4
Alban Berg: Piano Sonata op.1 / Naoyuki Inoue
コメント
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