重力奏法をロシアンメソッドで導入して驚くことが多々あります。
重力奏法は現代のピアノ奏法としては当たり前ですが、これを子供たちにどう教え始めるかを上手く考えたのがロシアンメソッドと私は解釈しています。
もしこの導入法がなかったら、誰でも(指導者)誰にでも(生徒)教えることはできなかったと思います。
現に、このメソッドを始める前までの私がそうでした。
一昨年の春から本格的にこのメソッドで初心者に教えるようになり、このメソッドでピアノを始めた生徒の成長ぶりにはいつも驚かされます。
もちろん全員が同じ速さで進むことはありません。個人差はあります。
ただ全員、これまでの生徒より音の鳴りやなめらかさは格段に違います。
それは初めてのレッスンから音の出し方、身体の使い方、呼吸を毎回どの音に対しても徹底してしているからです。
途中で挫けそうになる生徒もいました。小さい生徒より少し大きな生徒がそうでした。すぐにできない自分が情けなく感じる年齢の生徒には気にしすぎないように伝えることが必要です。
就学前の生徒にはもともと手加減が必要ですので、程々と思われるところまでにしていました。それでも1年半くらい経つと8~12小節の曲でも全ての音に注意を払って演奏できるようになります。
さて、最近驚いていることは、力をどう抜く、どこで抜く、ということをレッスンできていることです。
不思議な音の国上巻と下巻を修了した生徒は力を抜く(リラックスさせる)ことを、鍵盤に手を置く前、鍵盤から手を離す時に必ずします。
この教本の間はそれで十分です。
しかしここから先はそれだけでは演奏できません。
手を離さなくとも力を抜く、弾きながらフレーズの最後に向かって力を抜く、一瞬で力を抜く、そのようなテクニックが必要になってきます。(フレーズの途中のテクニックはもっと先のことです)
これらは空中で手首ダラ~ンとは違うリラックスです。
こんなことをピアノを始めて1年半~1年8カ月という2年も経たない子供たちに教えることになるとは想像もしていませんでした。
ピアノは力を抜くことを知らなければ弾けません。そして、重さを支える肩、指先、身体を支える腰も機能しなければ弾けません。
それらを「不思議な音の国」で徹底して身に付けられれば、上級の生徒でもよくわかっていないことを習得できます。
どのテクニックを使って思う音を作り出すかをこの子たちはこれから覚えていくのだろうと思います。
重力奏法は現代のピアノ奏法としては当たり前ですが、これを子供たちにどう教え始めるかを上手く考えたのがロシアンメソッドと私は解釈しています。
もしこの導入法がなかったら、誰でも(指導者)誰にでも(生徒)教えることはできなかったと思います。
現に、このメソッドを始める前までの私がそうでした。
一昨年の春から本格的にこのメソッドで初心者に教えるようになり、このメソッドでピアノを始めた生徒の成長ぶりにはいつも驚かされます。
もちろん全員が同じ速さで進むことはありません。個人差はあります。
ただ全員、これまでの生徒より音の鳴りやなめらかさは格段に違います。
それは初めてのレッスンから音の出し方、身体の使い方、呼吸を毎回どの音に対しても徹底してしているからです。
途中で挫けそうになる生徒もいました。小さい生徒より少し大きな生徒がそうでした。すぐにできない自分が情けなく感じる年齢の生徒には気にしすぎないように伝えることが必要です。
就学前の生徒にはもともと手加減が必要ですので、程々と思われるところまでにしていました。それでも1年半くらい経つと8~12小節の曲でも全ての音に注意を払って演奏できるようになります。
さて、最近驚いていることは、力をどう抜く、どこで抜く、ということをレッスンできていることです。
不思議な音の国上巻と下巻を修了した生徒は力を抜く(リラックスさせる)ことを、鍵盤に手を置く前、鍵盤から手を離す時に必ずします。
この教本の間はそれで十分です。
しかしここから先はそれだけでは演奏できません。
手を離さなくとも力を抜く、弾きながらフレーズの最後に向かって力を抜く、一瞬で力を抜く、そのようなテクニックが必要になってきます。(フレーズの途中のテクニックはもっと先のことです)
これらは空中で手首ダラ~ンとは違うリラックスです。
こんなことをピアノを始めて1年半~1年8カ月という2年も経たない子供たちに教えることになるとは想像もしていませんでした。
ピアノは力を抜くことを知らなければ弾けません。そして、重さを支える肩、指先、身体を支える腰も機能しなければ弾けません。
それらを「不思議な音の国」で徹底して身に付けられれば、上級の生徒でもよくわかっていないことを習得できます。
どのテクニックを使って思う音を作り出すかをこの子たちはこれから覚えていくのだろうと思います。