初めてピアノを習う子供たちに「不思議な音の国」を使うようになり1年9カ月経ちました。
1冊を半年で終えるらしいのですが、私の生徒でその期間内で終えられたのは上巻で2人、下巻は1人もおりません。
進みが速い遅いはさほど気にしてはおりません。この教本でこれからピアノを弾いていく美しい音を作り出す基礎を徹底させることの方が大事です。
私の所には、この教本でピアノを習い始めて初めからアコースティックピアノで練習できている生徒は一人しかおりません。
彼女は昨年10月からピアノを始め、素晴らしく美しく重みのある音とカスカスな音が1曲の中でまだ混在しています。小学1年生ですが、何度もやり直すことが元々好きではないらしく、ご自宅ではお母様が注意するとかんしゃくを起こすので言えないそうです。
どこまで伸びてくれるかは、音楽や音に本当に興味が向くか次第です。私はそうなってくれるように頑張らないと··
さて、彼女以外は全員、電子楽器です。
途中からピアノで練習できるようになった生徒はいます。しかし、初めからこの教本でピアノで練習できている生徒さんは一人しかいないのです。
熱心に練習してくる生徒さんがアコースティックピアノで練習できていたらどんな風になれるだろう、と思うのは本来夢ではないことなのに、現実は夢です。およそ実現することのない··
電子楽器とアコースティックピアノの違いは多々あります。
最近一番違うと思うことは、ピアノは弾いてすぐに音の響きが出来上がらないということです。
音としてまとまるまでに時間がかかります。その時間が音域によって異なります。
低いほど時間がかかります。それによってペダルを踏むタイミングも高音と低音では変わってきます。
生徒さんが弾いてすぐに手首を上げてしまうことが多いと思います。
まだ、音になっていない内に手首を上げてしまうとフニャフニャした音になります。レガートでも弾く前から腕を横に動かしてしまうとカスカスな音になります。
全ての動作は音に反応して行われるものです。
この教本を使ったことがなく初めからアコースティックピアノで練習できている小学5年生の生徒がいます。
グネーシナのピアノのABC とロシア系のエチュードで奏法を直しているところです。よく練習してきますが、彼女でさえ音がまとまったのを聴き届ける耳はまだできていません。
最近レッスンで子供たちの手の上に私の手を置いて「まだそのまま」と言うことが増えました。
上げること、下ろすこと、そのままにしておくことの区別がつけられる道程は遠そうです。
ただ一人だけ、電子楽器で練習していてもその区別がついてきている生徒さんがいます。
ピアノを始めて2年経っていない小学1年生です。
彼女のような子供もいるので諦めずにいようとは思いますが、電子楽器で練習している子供たちにいつまで私は根気強くいられるだろうかとも思うこの頃です。
1冊を半年で終えるらしいのですが、私の生徒でその期間内で終えられたのは上巻で2人、下巻は1人もおりません。
進みが速い遅いはさほど気にしてはおりません。この教本でこれからピアノを弾いていく美しい音を作り出す基礎を徹底させることの方が大事です。
私の所には、この教本でピアノを習い始めて初めからアコースティックピアノで練習できている生徒は一人しかおりません。
彼女は昨年10月からピアノを始め、素晴らしく美しく重みのある音とカスカスな音が1曲の中でまだ混在しています。小学1年生ですが、何度もやり直すことが元々好きではないらしく、ご自宅ではお母様が注意するとかんしゃくを起こすので言えないそうです。
どこまで伸びてくれるかは、音楽や音に本当に興味が向くか次第です。私はそうなってくれるように頑張らないと··
さて、彼女以外は全員、電子楽器です。
途中からピアノで練習できるようになった生徒はいます。しかし、初めからこの教本でピアノで練習できている生徒さんは一人しかいないのです。
熱心に練習してくる生徒さんがアコースティックピアノで練習できていたらどんな風になれるだろう、と思うのは本来夢ではないことなのに、現実は夢です。およそ実現することのない··
電子楽器とアコースティックピアノの違いは多々あります。
最近一番違うと思うことは、ピアノは弾いてすぐに音の響きが出来上がらないということです。
音としてまとまるまでに時間がかかります。その時間が音域によって異なります。
低いほど時間がかかります。それによってペダルを踏むタイミングも高音と低音では変わってきます。
生徒さんが弾いてすぐに手首を上げてしまうことが多いと思います。
まだ、音になっていない内に手首を上げてしまうとフニャフニャした音になります。レガートでも弾く前から腕を横に動かしてしまうとカスカスな音になります。
全ての動作は音に反応して行われるものです。
この教本を使ったことがなく初めからアコースティックピアノで練習できている小学5年生の生徒がいます。
グネーシナのピアノのABC とロシア系のエチュードで奏法を直しているところです。よく練習してきますが、彼女でさえ音がまとまったのを聴き届ける耳はまだできていません。
最近レッスンで子供たちの手の上に私の手を置いて「まだそのまま」と言うことが増えました。
上げること、下ろすこと、そのままにしておくことの区別がつけられる道程は遠そうです。
ただ一人だけ、電子楽器で練習していてもその区別がついてきている生徒さんがいます。
ピアノを始めて2年経っていない小学1年生です。
彼女のような子供もいるので諦めずにいようとは思いますが、電子楽器で練習している子供たちにいつまで私は根気強くいられるだろうかとも思うこの頃です。