「師としてのリスト」のあとがきに、
「フランツ・リストは なぜ女たちを 失神させたのか」
という本の存在が紹介されていました。
このままリストの流れに乗って、読んでみようと思い
図書館から借りてきました。
読み始めたばかりですが、たまたま「師としてのリスト」の前に、
「名画で読み解くブルボン王朝」という本を読んでおりました。
ルイ14世だの16世が私の頭の中ではゴチャゴチャで、
アントワネットの旦那はどっちかも
よくわかっていなかったくらいなので、
この本を読んでスッキリしていたところでした。
アントワネットがマリア・テレジアの子供の中で
どんな存在だったか、
ブルボン王朝が復活したり、ナポレオン3世が統治したり、
といった話もしっかりと読めました。
なにせ、世界史で習った、
1789年フランス革命
しか知らず、中身は全く知らなかったので・・
さて、リストがパリに行った頃の町の状況の描写が
「~なぜ失神させたのか」に書かれていて、
思いがけず読んでいた本のお陰で、
歴史がつながった感覚です。
マリー・ダグー伯爵夫人との関係がどう変化していったか、
ヴェネツィア、ローマ、ナポリ、フィレンツェ、と続いた
2人の巡礼の旅。逃避行と言うべきか・・
愛の夢第3番を「随分ばかげた曲を作ってしまったもんだ」
と言ったリストの心境が、
なんだか想像できるような2人の関係性の変化。
読んでいて、著者の少々主観的な見方が気にはなりますが、
昔と違い、今は作曲家の生涯を面白く読める本が作られているようで。
こちらもお薦め
名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書) 新書 – 2010/5/18 中野京子 (著)
ハプスブルク家も読むと、更に歴史が繋がります。
ロマノフ、ハプスブルク、ブルボンと読みましたが、この順番、なかなか良かったです。
音楽家が生きた時代の歴史背景がわかって、
面白かったです。