夏休み中におばあさんのいる北海道で過ごし、しばらくレッスンをお休みしていた生徒さん。
今日、久し振りにレッスンにやって来ました。
ニコニコして元気そうでした。
休みに入る前に、不思議下巻で多くの生徒さんが苦労する「小さなネズミ」を弾いていましたが、仕上がらぬまま北海道に。
イリーナ先生はこの曲の左手は1拍目を弾くだけでも良いと。
私もそれで仕上げにしようと思いましたが、この生徒さんは練習を続けていたようで、ちゃんと楽譜通りの音で弾けるようにしてきました。
この曲に時間がかかっていたので、次の音程の章にも休み前に入っていました。
この生徒さん、ドラゴンがガオガオ歌う音程の話を覚えていて、「ドラゴンに感心する」と言いました。
「じゃまして歌ったのに、こんなにきれいな音になるなんて」と。
「ふつうだったら、おこってたらもっとズレて歌う」とも。
おー、
私はタイミングのことなど全く考えてもいませんでした。
こちらの生徒さんは、よくこの曲好きと言ってジプシーダンスを弾きます。
今日は、小さなネズミより先に終わった次の曲<あり>が「これも好き」と言って弾いていました。
そして、「左手のこの音が特に好き」と2段目のBの音を「いい音」と弾いておりました。
私もこの曲のこの音が好きです
この曲のここが好きとか、終わった曲でも好きな曲を何度も弾いて楽しんでいるのは、本当に音楽が好きな人です。
ピアノレッスンの導入法を変えてよく分かるようになったことは、この導入法はどの生徒さんも良く弾けるようになる。
(私の以前の生徒さんの演奏と比べてです )
以前は良く弾ける生徒さんは音楽性も備わっていました。
ところが今は、音はひどくなくそつなく弾いていても、心がない、単に癖がないだけ、と虚しくなることがあります。
進みが遅かろうが、器用に出来なかろうが、最も必要なことは、音楽が好きでピアノを弾きたいという気持ち、情熱。
それだけあればいいのだ、としみじみ思います。