「不思議な音の国」をメインに、他の教本を併用するようになりました。
併用している教本は、不思議の教本のように真ん中のドから上下に音が広がって行きます。
指使いは、「ド」をいつも1の指で弾くわけではないので、そこは助かっていますが、1の指のことも少なくはないので直しながら進めています。
曲は不思議の教本より長めですが、音さえ読めれば弾けます。
細かなアーティキュレーションが少ないことと、メロディーを両手で受け渡しながら弾くパターンが多くはないので、生徒さんにとっては忙しくはないです。
併用を始めてからの方が、不思議の教本の進みも速くなりました。
併用本で不思議の復習ができたり、両方の教本で同じタイミングで新しく習うことが出てきたりで2重に確認ができるのは助かっています。
また、併用本で不思議よりは少し長い曲を弾くので、音の読みに慣れるのが速くなり、その分、不思議の方で奏法に力を入れることが出来るようになってきました。
生徒さんも私が新しく併用した方をどんどん進めて行くので、「もう?」と驚いていますが、中身の濃さが違うのでそうなります。
少し前より生徒さんの練習量が増えてもいるので、それもあり進みが速くなっていると思います。
(今週は、不思議下巻の難問「ちいさなネズミ」を1回で合格した生徒さんが現れました。時間がかかり皆苦労する曲ですが、こんなことは初めてです。)
奏法に関しては、「どんな音が綺麗な音か」が分からなければ私だけが奮闘しても変わらないということ、またわかったとしても「汚い音が気にならない」人は、これもいくら私が奮闘した所でどうにもならないのが現実です。
音を良くしたかったので、導入法を見直し「不思議な音の国」に変えたのですが、見込みの有無がこれまでの経験で見えるようになってしまいました。
初めてピアノを習う生徒さんでしたら、親御さんが放置している以外は今のメソッドに変えてからの方が皆、良く弾けています。
少しでも習ってしまった生徒さんは、本人、親御さん、講師の3人が一丸となって取り組まない限りは改善できないと思います。
練習量やご家庭でのご協力具合いによって、どの段階までのことが出来るか大体決まってきます。
日本人は訊かなくとも教えてくれる超親切な国民ですが、フランス人なんて訊かなきゃ教えてくれないし、頼まなきゃやってくれません。
ドイツ人やオーストリア人なんてこれまでの経験では、できなさそうなことには触れず、できるところまでで褒めて悪い気分にさせずあしらう感じ・・
この7年で新たに学びました。色々と・・