夏時間とテレビの放送時間

皆様こんにちは。
選挙のための特別番組が終わって以来、夏時間だというのに、テレビの番組がいつものノーマル時間に戻ってしまい、しょぼんとしているペケママでございます。

「いったい、どういうこと？」というあなたのために説明いたしますとですね...
もともと、アマゾナス州はブラジルの標準時とされるブラジリア時間と１時間時差があるんです。
ブラジリアよりも１時間時間が遅いのよ。
ブラジリアとかリオで午後１時のとき、マナウスはちょうどお昼の１２時なのね。

夏時間になると、ブラジリア時間は１時間進みます。
つまり、マナウスとの時差は２時間になるの。

普段でも理屈では１時間遅れた時間で始まるテレビ番組。
夏時間になると、２時間遅れになる？
夜の早いペケママにとっては、見たい夜の番組が見やすくなるので。大歓迎でした。

しかし、２,３年前から事情が変わってきました。

ブラジルには、番組の「censura（年齢制限」が決まっています。
番組の内容によって「LIVRE（制限なし）」だったり「10（１０歳以上）」だったり、一番高い年齢が「16（１６歳以上）」だったかな？
ただし、この基準はあくまでほ、あくまで視聴者に対する目安なので、この規準を破ったからと言って罰せられることはありません。
放送するテレビ局側の努力としては、昼間など子供が多くテレビを見る時間帯には年齢制限の無いものか低いものを放送し、夜遅い時間帯には年齢制限の高い番組を放送するのです。

ところが、夏時間によってブラジリア時間と２時間も時間のずれたマナウスの場合...

ブラジリア時間で夜の８時に始まる大きい子供向けの番組も、マナウスではまだ夕方６時なので小さい子供も親が帰宅する前にこっそり見られちゃう。
ブラジリア時間で夜の１０時から始まる、大人向けの番組も、マナウスで放送されるのは夜の８時、家族そろっての夕ご飯時に大人向けバイオレンス番組を視聴！なんて事が起こってきてしまうんです。

なので、テレビ局も自衛手段に乗り出してきたんです。
子供に対する配慮は、ブラジルは日本よりも数段厳しいんです。
地方ごとに時間を調整して、本来の放送時間になるべく近づけるよう、努力を始めました。

私は基本的にブラジルの地上波放送はGLOBO局しか見ないので、GLOBOの事情しがわからないのですが、昨年は、朝のニュースを早い時間と遅い時間の２回放送するし、午後の映画の時間はコメディー番組流すといった、「そりゃーないだろう？！」的な努力をしていました。
今年はこの過渡期に選挙の特別番組が入って放送時間がめちゃくちゃになっておりましたが、夏時間が始まったときにはあっさりと普通の通常放送時間に戻りました。
ちぇっ、GLOBOは比較的夜遅くに報道番組を放送するので、楽しみにしていたのにな。

ちなみに、衛星放送の方は１年を通じて放送時間は変わらないと思います。
少なくても、NHKは変わらない。
他の局はあまりわからにのですが。

ということで、夏時間とテレビ放送のからくり、わかりにくいのですが、お分かりいただけましたでしょうか？
でも、でも、日曜日の「FANTASTICO」だけはなぜか早い時間に放送してくれるのよ。
今のところ…
ラッキ～！！、