夏休みの出来事

「さあ、みなさん、夏休みはどんなことを頑張りましたか？」

「はい、はい、は～い！！」

「ペケママ子さん、うるさいですよ。いったい、なにをがんばったんですか？」

「はい、先生、ペケママ子は　超　強烈　スーパー恐ろしい　肝試しをしてきました！！」

「あら？この近所で、そんなアトラクションのある遊園地ありましたか？」

「いえ、先生、遊園地じゃありません！！　パルケ　デイスの入り口にある、歯医者さんです！！」

「ペケママ子ちゃん、歯医者さんは　肝試しの場所じゃありませんよ。」

「だって、先生！！歯医者のミゲル先生ったら、ペケママ子の虫歯、一度に４本も、キーン　キーン　ガガガ　ゴゴゴ　ダダダダダ　って穴をあけたんですよ！！」

「えっ？一度に４本？？」

「で、あけた穴に片っ端から虫歯予防処理薬を塗って、がしがし詰め物して、キュ～ン　って形を整えたんです。」

「ペケママ子ちゃん、とりあえず、その　擬音　やめましょうよ。なんだかこっちまで歯が痛くなってくるわ。」

「で、最後に、歯のお掃除をしてくれたのですが、お掃除が終わってうがいをしたら、真っ赤な血がいっぱい出てきました。」

「あら　まあ。それは大変だったわねえ。」

　
「はい、はい、は～い！！」

「今度はペケパパ男くん？ペケパパ男くんは　何があったのかな？」

「へ～んだ、そんなの、僕だって、一日で虫歯治療して、お掃除して　なんつっても　ちょーおんぱ　の検査までしたんだぜ！！すげーだろ～。」

「みんな、歯医者さん頑張って偉かったわね。でもね、大切なのは毎食後に歯磨きすることですからね。わかりましたか？」

「は～いい！！」

　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊

というわけで、午前中夫が一時間半かかって治療完了、午後は私が２時間かかって治療完了してきました。
歯医者の椅子にそんなに長時間座っていたの、初めてです。
流れ作業のように治療をしていく。
さすがのペケママも逃亡する隙がありませんでした。
もしかしたら、逃亡防止のために、そんな治療の仕方をしたのだろうか？
夫婦そろって？？
恐るべし　歯医者ミゲル先生。

治療が終わって待合室に出て行ったら、すべてのソファーが治療待ちの患者さんでいっぱいになっていました。
完全時間予約制の歯医者さんなので、本来起こるはずのない現象でして…

とりあえず、歯医者さんは、また来年～！！