穏やかに晴れた日曜日の午後のブラジリア。
計画都市ブラジリアの中心に位置する ブラジルの政治の中枢で大変な騒ぎが起こりました。
昨年行われた大統領選の結果に不満を持つボルソナロ前大統領派は、陸軍本部前で抗議のためのキャンプを行っていました。
彼らは数日前から三権広場に置いての抗議行動を予告していました。
これに対して政府側も警戒態勢を強めていました。
その態勢を難なく破り、午後3時過ぎ ボルソナロ前大統領派は連邦議会・大統領府・最高裁判所に一気になだれ込みました。
その数 まさに数千人!!
連邦議会に押し寄せる人々
見てください この数!
彼らは建物に侵入しただけでなく、設備や中に飾られている美術品までも破壊しました。
正義の女神像も落書きされ タイル張りも壊され...
さて、もう一つの問題はこの地域の警備を担当していた軍警察。
この騒ぎの間、彼らはずっとおしゃべりをしたり、騒ぎを撮影したりしていて任務を怠っていたのです。
その姿も撮影されちゃってるし...
午後6時過ぎルーラ大統領は軍の介入を命令。
これによって騒ぎは収まりましたが、400人からの逮捕者がでたそうです。
この騒ぎは国際社会からも強い批判を受けることになりました。
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さて、マナウスにもボルソナロ前大統領派の抗議活動はありまして、長いことアマゾン方面軍司令本部前にキャンプをしておりました。
彼らは指令本部入り口を完全に閉鎖
アマゾナス州知事ウイルソン・リマ氏は昨日のブラジリアでの騒ぎを受け、アマゾナスでもこの軍司令本部入り口に作られたキャンプの撤去を命じました。
軍と軍警察の共同作業のようです
すっきりした入り口!!
これにより、何か月間もこの地域の人たちを悩まさて来た「交通渋滞の種」は無くなったのでした。
人に迷惑をかけてまで自分たちの主張を通そうとするのは、政治家として、政治家の信念を支持する人間として、ちいっと違うような気がするなぁ...