その日、少女Kちゃんはいつもより早く目を覚ましました。
だって、今日はちょっと遠くまでお使いに行く日なんです。
サンパウロ近郊のD市に住むKちゃん。
今日はアマゾンの真ん中までお使いに行くんです。
Kちゃんは、この日のために、毎日腕立て伏せを56回、腹筋を73回、背筋を48回やって体を鍛えていました。
でも、なんてことでしょう?!
鍛えすぎで、一緒に行くはずだったオットー君はぎっくり腰になってしまいました。
Kちゃんは一人で行かなくてはなりません!!
Kちゃんは、オットー君に教えてもらったとおりにバスに乗ってチエテ駅のバスステーションにつきました。
そこで、ナマズのナマちゃん社のバスに乗り込みました。
Kちゃんが乗り込むと、バスはすぐに出発!!
そのままサンパウロで一番汚いといわれるチエテ川にぼちゃん!!と飛び込むと、水系ををまったく無視していきなりアマゾン河までワープしてしまいました。
バスの中では、隣に座った見知らぬおばさんが、
と、Kちゃんにバナナチップを渡してくれました。
Kちゃんは別にバナナチップは好きではありませんでしたが、一応もらっておくことにしました。
ナマちゃんバスはアマゾン河をしばらく走ると、いきなりとまりました。
見てみると、それはかわうその強盗団でした。
おじょうちゃん、もってるもの、みんなおいていきな!!
Kちゃんはなにも盗られるようなものは持っていませんでしたが、それでもびっくりしてバナナチップを川に落としてしまいました。
強盗団が去って、Kちゃんがしくしく泣いていると、川の中から女神様が出てきてこういいました。
あなたの落としたのは…
Kちゃんは「いいえ、普通のバナナのバナナチップです!」と言いました。
すると、女神様は
とおっしゃり、金のバナナチップをくださいました。
Kちゃんはもっと悲しくなりました。
だって、金のバナナチップは食べられないんですもの!
ナマちゃんバスはまもなくアマゾンのマナウスに着きました。
Kちゃんは約束したキキ印のプロポリス石鹸をお客さんのシロタさんに届けました。
するとシロタさんはこう言いました。
食べられないバナナチップなんていりませんもの!!
Kちゃんは喜んで
と言いました。
こうして、金のバナナチップを売ったお金でKちゃんは本物のバナナチップを山ほどお土産に買って、飛行機でD市まで帰りましたとさ。
めでたし、めでたし!!
届けてもらったのは、この石鹸!!
現在、ブラジルの日本人ブロガーの間でちょっとしたブームになっています!
ご希望の方は、ご一報くださるか、「キキブログ」まで!!
あっ、この物語は一部フィクション、一部ノンフィクションです!!