***ROTK SEEネタバレあります***
やっと13枚中11枚目に相当する所までやってきました。
話はキリス・ウンゴルの塔でサムがフロドを救う所から始まるんですが,この頃のBBC版フロドは,ちょっとした事でカーーーッと激怒したり,極度に落ち込んだり,平静に戻ったり,気分の移り変わりが原作や映画以上に激しいです。おそらく,この頃から強烈に重みを増してきた指輪の負荷を表現する,ラジオ版の作戦なんだなと思いました。そう言えば映画では,フロドの首の痛々しい「チェーンずれ」でそれを表現してましたね。ふむ,皆さん苦労して演出考えるんですね。
場面変わって白の塔。あ,いつの間にかファラミア帰ってたんですね。(←こら,前のパートで"Your son has returned, after great deeds."って言ってたじゃん!)すっかり意気消沈して何もかもやる気のないデネソール侯。ミナス・ティリスの第一環状区が燃えていると聞いて,"Why do the fools fly?"と言う所は,SEEには入るようですよ。
そして自分はファラミアを連れて墓に行くと言って,ピピンに暇を出します。ピピンはその場は冷静に引き下がりますが,ファラミアを助ける為に慌ててガンダルフを捜しに行くというくだりは原作と一緒ですね。
一方,ミナス・ティリスの大門にはグロンドが運ばれてきました。ラジオドラマの効果音としてはなかなかいい出来,だと,私は思います。そしてガンダルフと対峙するナズグルの親分。このドラマの始めの方の彼の声はちょっと威厳なさ過ぎだと思いましたが,ここの声はなかなかよいです。
その時,お馴染みローハンの角笛~。(ローハンの角笛も,ボロミアの角笛も,アラゴルンの角笛も同じ音なのはややイマイチかな)
そこへピピンがやってきて,デネソールとファラミアの事を告げます。原作はガンダルフの反応がとても悪くて(って言うか,彼は防衛を最優先したかったんですが)ファラミアが生きたまま焼かれてしまうと聞いてようやく救助に向かったんですが,BBC版は原作に忠実。映画はガンダルフの反応よすぎです。
さて場面変わって,ペレンノールの北の端に集結したローハン軍。BBC版は残念ながらセオデンの檄はありませんが,この戦いを男声ソロの歌で綴ると言う作戦を取ります。この歌,いかにもセオデンのイメージに合ってます。時々,セリフが交錯します。が,エオウィンの声,完全に女だぞ。よく誰も気がつかなかったですね。(笑)悲鳴ばかりが聞こえるので,うっかりすると聞き逃しがちですが,セオデン,落馬して愛馬の下敷きになり,致命傷を負います。そこでエオウィン,原作通りのあのセリフ,"Begone, foul dwimmerlaik!"が炸裂です。ここの彼女とメリーの連携は,カッコいいです。そしてアングマールの魔王がシューーーーッと消えてしまうと,セオデンとメリーのお別れのシーン。(どうして映画はエオウィンなんだろう? 悪いとは言いませんけど。。。)
しかし,倒れているエオウィンを見つけて,我を失って走り出すエオメル,そこへまた角笛の音がして,アラゴルン,レゴラス,ギムリが右から登場。そしてペレンノールの戦いは終結を迎えます。
話は前後しますが(上の場面のどこかに割り込んでいたはずと思いますが(汗))廟所でのデネソールとガンダルフのやり取りです。原作版とBBC版のデネソールはここで初めて,アラゴルンの名を口にして,そんなヤツに頭は下げん!と言います。ガンダルフは(まあ原作準拠なのですが)映画よりはずっと腰が低く,我慢強くデネソールを説得しようと試みますネ。しかし,デネソール侯の手にはパランティアが‥!(う~ん,映画でもここでパランティアを出して欲しい所ですが‥‥)デネソールが焼身自殺を図ってしまうと,‥♪あれ,あの曲,セオデンにぴったりだと思っていたのに,ローハンだけのテーマではなかったんですね。
そして,映画では最大のミステリー?(いまだに観てないからね)療病院です。BBC版には嬉しい事に,アラゴルンとエオメルの,ミナス・ティリスに入るの入らないの問答(笑)が入ってます。♪ それと,原作ほどしつこくはない(爆)けど,ヨーレスとのアセラス問答も入ってます。(どちらも映画には入ってないでしょうねぇ)
アラゴルンとファラミアのやり取りは,やけにクールです。アラゴルン,まるで逃げるように他にも診る人がいるからと去っていきます。(映画でもこうだったら怒るぜ)
そしてエオウィンの所で。。エオメルと,ほぼ原作と同じやり取り。映画では,"she loves only a shadow and a thought"は本人に直接言ってますので,この辺り一体どうなるのか,ちょっと見ものです。
ちなみに,映画ではエオウィンを先に診て,ファラミアは後回しにされてしまうようなのですが,これは一体どういう意味なのか,気になる所です。映画版のアラゴルンとファラミアはどちらも原作よりずっとベタなので,何かねっとり?と話でもしてくれれば嬉しいですけどね。
次にアラゴルンはメリーを起こしに行きますが,「起こし」のバックで流れるしみじみとした音楽が,メリーがあくびをして起き上がった瞬間にぴたっと止まってしまう所がちょっと笑えます。セオデンを想い出す為に,これからも煙草を吸おうと言う所,好きなのですが,おそらくこのセリフは映画には出ないだろなあ。。。。
さてこれからモルドールに攻め込もうというミーティングのシーンなのですが,原作と違ってイムラヒル大公がいません。しかもレゴラスとギムリはメリーのお見舞いに行っているので,BBC版でのこのミーティングはちょっと寂しいです。。。。という事で,いよいよ次はようやく滅びの山です。
やっと13枚中11枚目に相当する所までやってきました。
話はキリス・ウンゴルの塔でサムがフロドを救う所から始まるんですが,この頃のBBC版フロドは,ちょっとした事でカーーーッと激怒したり,極度に落ち込んだり,平静に戻ったり,気分の移り変わりが原作や映画以上に激しいです。おそらく,この頃から強烈に重みを増してきた指輪の負荷を表現する,ラジオ版の作戦なんだなと思いました。そう言えば映画では,フロドの首の痛々しい「チェーンずれ」でそれを表現してましたね。ふむ,皆さん苦労して演出考えるんですね。
場面変わって白の塔。あ,いつの間にかファラミア帰ってたんですね。(←こら,前のパートで"Your son has returned, after great deeds."って言ってたじゃん!)すっかり意気消沈して何もかもやる気のないデネソール侯。ミナス・ティリスの第一環状区が燃えていると聞いて,"Why do the fools fly?"と言う所は,SEEには入るようですよ。
そして自分はファラミアを連れて墓に行くと言って,ピピンに暇を出します。ピピンはその場は冷静に引き下がりますが,ファラミアを助ける為に慌ててガンダルフを捜しに行くというくだりは原作と一緒ですね。
一方,ミナス・ティリスの大門にはグロンドが運ばれてきました。ラジオドラマの効果音としてはなかなかいい出来,だと,私は思います。そしてガンダルフと対峙するナズグルの親分。このドラマの始めの方の彼の声はちょっと威厳なさ過ぎだと思いましたが,ここの声はなかなかよいです。
その時,お馴染みローハンの角笛~。(ローハンの角笛も,ボロミアの角笛も,アラゴルンの角笛も同じ音なのはややイマイチかな)
そこへピピンがやってきて,デネソールとファラミアの事を告げます。原作はガンダルフの反応がとても悪くて(って言うか,彼は防衛を最優先したかったんですが)ファラミアが生きたまま焼かれてしまうと聞いてようやく救助に向かったんですが,BBC版は原作に忠実。映画はガンダルフの反応よすぎです。
さて場面変わって,ペレンノールの北の端に集結したローハン軍。BBC版は残念ながらセオデンの檄はありませんが,この戦いを男声ソロの歌で綴ると言う作戦を取ります。この歌,いかにもセオデンのイメージに合ってます。時々,セリフが交錯します。が,エオウィンの声,完全に女だぞ。よく誰も気がつかなかったですね。(笑)悲鳴ばかりが聞こえるので,うっかりすると聞き逃しがちですが,セオデン,落馬して愛馬の下敷きになり,致命傷を負います。そこでエオウィン,原作通りのあのセリフ,"Begone, foul dwimmerlaik!"が炸裂です。ここの彼女とメリーの連携は,カッコいいです。そしてアングマールの魔王がシューーーーッと消えてしまうと,セオデンとメリーのお別れのシーン。(どうして映画はエオウィンなんだろう? 悪いとは言いませんけど。。。)
しかし,倒れているエオウィンを見つけて,我を失って走り出すエオメル,そこへまた角笛の音がして,アラゴルン,レゴラス,ギムリが右から登場。そしてペレンノールの戦いは終結を迎えます。
話は前後しますが(上の場面のどこかに割り込んでいたはずと思いますが(汗))廟所でのデネソールとガンダルフのやり取りです。原作版とBBC版のデネソールはここで初めて,アラゴルンの名を口にして,そんなヤツに頭は下げん!と言います。ガンダルフは(まあ原作準拠なのですが)映画よりはずっと腰が低く,我慢強くデネソールを説得しようと試みますネ。しかし,デネソール侯の手にはパランティアが‥!(う~ん,映画でもここでパランティアを出して欲しい所ですが‥‥)デネソールが焼身自殺を図ってしまうと,‥♪あれ,あの曲,セオデンにぴったりだと思っていたのに,ローハンだけのテーマではなかったんですね。
そして,映画では最大のミステリー?(いまだに観てないからね)療病院です。BBC版には嬉しい事に,アラゴルンとエオメルの,ミナス・ティリスに入るの入らないの問答(笑)が入ってます。♪ それと,原作ほどしつこくはない(爆)けど,ヨーレスとのアセラス問答も入ってます。(どちらも映画には入ってないでしょうねぇ)
アラゴルンとファラミアのやり取りは,やけにクールです。アラゴルン,まるで逃げるように他にも診る人がいるからと去っていきます。(映画でもこうだったら怒るぜ)
そしてエオウィンの所で。。エオメルと,ほぼ原作と同じやり取り。映画では,"she loves only a shadow and a thought"は本人に直接言ってますので,この辺り一体どうなるのか,ちょっと見ものです。
ちなみに,映画ではエオウィンを先に診て,ファラミアは後回しにされてしまうようなのですが,これは一体どういう意味なのか,気になる所です。映画版のアラゴルンとファラミアはどちらも原作よりずっとベタなので,何かねっとり?と話でもしてくれれば嬉しいですけどね。
次にアラゴルンはメリーを起こしに行きますが,「起こし」のバックで流れるしみじみとした音楽が,メリーがあくびをして起き上がった瞬間にぴたっと止まってしまう所がちょっと笑えます。セオデンを想い出す為に,これからも煙草を吸おうと言う所,好きなのですが,おそらくこのセリフは映画には出ないだろなあ。。。。
さてこれからモルドールに攻め込もうというミーティングのシーンなのですが,原作と違ってイムラヒル大公がいません。しかもレゴラスとギムリはメリーのお見舞いに行っているので,BBC版でのこのミーティングはちょっと寂しいです。。。。という事で,いよいよ次はようやく滅びの山です。