ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

どこで指輪に出会ったか? 番外編の番外編

2004-11-12 23:51:08 | Tolkien・おたのしみ
これはもう「指輪」との出会いとはカンケイない話になってしまいますが‥(笑)

先日アラゴルンに例えた足利尊氏という人物は,‥‥そもそも何故彼をアラゴルンと見たかと言えば,‥‥彼は鎌倉幕府の将軍源氏の子孫なのです。そして源氏という家系は,また天皇家の子孫でもありますが,彼は後醍醐天皇の後押しにより,源氏の家系の途絶えた後,代わりに政権を担っていた北条家から政権を取り返す事を目指します。アラゴルンはゴンドールの王家の子孫でした。そして彼はそのゴンドール王家のずっと祖先に当たる人の兄弟であるエルロンドに育てられます。ゴンドールでは,王家が絶えた後,執政家が実権を持っています。

つまり,足利尊氏と鎌倉幕府と後醍醐天皇と北条家の関係,って,アラゴルンとゴンドールとエルロンドと執政家の関係と,そっくりなんですよ。
私は最初に映画を観た時,アラゴルンとボロミアの立場について知ったとき,「ええっ!?」って言ってしまいました。(^o^)

‥で,この足利尊氏という人は,逆説の日本史 7中世王権編(井沢元彦著)という本を読んでいて,とても興味深いキャラクタを持っていたらしい事がわかりました。これは足利尊氏と親交のあった人物が残した言葉だそうですが,

  1. 戦の時命が危なくなる事は度々あったが畏れの心を持たない
  2. 慈悲深く人を憎む事がなく多くの敵を許した
  3. 心が広く物惜しみせず諸人からの進物を皆人にあげてしまう

簡単に言うと,優しくて寛大,だけど勇敢,という事です。

これって‥‥,アラゴルンのキャラクタそのもの,じゃあありませんか。(爆)
ホントに日本史に実在したんですね??(えっ?(^^;))
ここまで言われると,トールキンさんほんとにどこからアラゴルンの話のヒントを得たんだか,気になりますね。
でもここで,へぇ~足利尊氏って素敵な人なんだ~と,喜ぶのは早計です。彼は個人的には「いい人」だけれども,政治家としてはその優しさが失敗の元で,地方の大名に力をつけさせてしまい,結果として後の戦国時代を招いたと言われます。

と聞くと,アラゴルンの治世の時代は平和そのものであったと言われてはいますが,ゴンドールという国はその後果たして長く続いたのか,ちょっくら疑問を感じてしまいます。(そう言えば戴冠式の後の裏山シーンでの彼とガンダルフとの会話は,なんとなくそんな事を暗示していた気もしたなあ‥)
実際,草稿集The History of Middle-earthの最後の最後の方に,指輪物語の「続き」の書きかけが数ページあって,どーもその話の中で,アラゴルンの息子の時代に,早くも嵐の予感っぽかったんですよね。
今となっては,本当はどうだったのかは永遠の謎ですが‥‥。

GOF CD : Chapter 33: The Death Eaters

2004-11-12 22:29:33 | ハリポタ4巻
***5巻ネタバレありです***
13年ぶりに体を取り戻して嬉しそうなVoldemort。
Wormtailは痛みに耐えかね,切った腕を差し出しますが,Voldemortは彼をじらして反対側の手を取り,Dark Markを確認します。
ふむ,ここら辺は,Voldemortの性格の悪さがよく出ています。

そして三々五々集まってきたDeath Eater達。(それにしてもどうしていつも悪の召使は皆フードを着ているんだろう?(笑))そして今までの彼等の失態を知っていると脅します。すると,中の1人,Averyと呼ばれた男が平伏しますが,VoldemortはCruciatus curseをかけます。

ここで彼はようやくWormtailに新しい手を与えます。それは銀の手でした。彼は小枝を握ると,小枝はたちまち潰れてしまいます。

次にVoldemortは集まってきたメンバーを確認します。Lucius Malfoy,Crabbe,Goyle。(小型Crabbe,Goyleと同様,パパ達も頭悪そう(笑))そして処刑人Macnair。(映画での彼は意外なお気に入りです~)

Voldemortは,13年間の話を得々と語り出します。Harryのお母さんの魔法で自分の魔法が跳ね返り,あわやの大ピンチになってしまった事,ずっとアルバニアで隠れて暮らしていた事,蛇等の小動物の体を借りて生き延びた事,そんな折,通りかかったQuirel先生を使い,賢者の石を手に入れようとした事,そして前年,Wormtailがやってきた事。。。
ここいらのVoldemortは,不安を感じたり,人恋しかったり,100%完璧な悪ではない面も見せているようです。
ちょっと注目すべき点は,Chamber of Secretの件に触れてない事です。あれはやはりVoldemortの知らない話なのでしょうか。ただし記憶が破壊されたので覚えてないという説(^^;)もあります。
それと,Harryが家に帰ると襲う事ができないという事まで白状しています。(悪役にしては親切ですね)

ところでこの時この場にいなかったのは,Lestrange夫妻,亡くなった3人,臆病者,永久にVoldemortの許を去った者,この日Harryを送り込んだ者,との事。
ただそれ以外にも不在の人や,この時本に出てこなかっただけでその場にいた人はいるはずと思いますが。
亡くなった3人のうち,Quirrel先生以外の2人というのは誰なのでしょう? 
Siriusの弟は勘定に入っているのでしょうか?(でも彼は明示的にVoldemortに「殺された」となっているしなあ‥‥)

またVoldemortは,Azkabanに入っている囚人達は出してやるというようなを言っています。Dementorについては直接触れていませんが,彼らがVoldemort側について暴れる日も近そうだし,Giantについてははっきりと参加してもらうと言っているし,アブナイですね。


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