ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

OOP CD: Chapter 20: Hagrid's Tale (1)

2005-03-29 23:39:16 | ハリポタ5巻
ようやく20章,長い5巻の折り返し地点です。毎年起承転結がはっきりしているハリポタでは,ここから転。

この年はハロウィンにイベントがない,と,前の章の時に書きましたが,敢えて言えば,ハグリッドの帰還はハロウィンイベントと言えるかも。

ニックが"Weasley is our king"を歌っていた?のには笑えました。

2ヶ月遅れて帰ってきたハグリッドは傷だらけで,ドラゴンの肉で傷を癒していました。肉で傷を癒すというのは,日本人にはちょっとびっくりですが,ギャング・オブ・ニューヨークでも同様な(ドラゴンじゃないけど(笑))シーンがあって,へへぇ~と思いました。西洋では一般的な治療法なんでしょうね。

でも,ドラゴンだと熱くないんでしょか?

ハグリッドはハリーの夏休みの「裁判沙汰」を聞く代わりに自分の話をする事を承諾しますが,ハリー達がこうでも言わなかったら,何も話さないつもりだったのでしょうか?

ハグリッドとマダム・マキシームの旅行の話は,‥‥,まるでダンブルドア先生が彼らに新婚旅行休暇を与えたかのようにも聞こえますが(笑),とても異質で,不思議に満ちていますね。

彼らとコンタクトを取るには,リーダーに何度か「贈り物」をあげてきっかけを作る事,なのですが,最初に接触したリーダーは殺されてしまいます。ハグリッドは2番目のリーダーと何とかコンタクトは取れましたが,本当にうまく行ったのでしょうか? (実は後でわかりますが,彼は父親違いの弟を連れて帰っているので,とりあえずのコミュニケーションはできたんだと思いたいですが。。。)

巨人達のインテリジェンスはどうなっているのか?というのも不思議です。確かに彼らは学校などで習うような「知識」などは持ってないかもしれませんが,英語を喋ったり,勢力争い等での駆け引きに必要な「知恵」を持っている者はいるようです。この種族の血を引くマダム・マキシームはボーバトン魔法アカデミーの校長にまで登りつめているし,ハグリッドにしても決して普通の人間と見劣りする事はないので,彼らは既に結構な能力を持っているのかもしれません。

それにしても,5巻は多分カメオ出演で,彼らが本当に活躍するのは6巻以降と思われますが,一体どんな活躍をするのか全く読めません。

1つ大変気になるのは,処刑人マクネアがコンタクトを取っているという事です。(お婆にバレていたのはこのせい?)

さて,ハグリッドは,いよいよアンブリッジお婆とご対面する事になりますが‥‥,ふむ,どうもこのご対面,ハグリッドの方に結構分があった,と,見えてしまいます。

理由の1つとして,彼は4巻での,リータ・スキーターの,マダム・マキシームをめぐるあの記事の騒ぎ以降,大きく成長している,という事が挙げられます。彼は,アンブリッジ氏は魔法省でファッジ氏の下で働いているとちゃんと知っていて,かなり冷静に対応しています。お婆に対する対応は,マクゴナゴル先生達など以上に大人です。

そしてもう1つの理由。。。私はこの野郎!と思いつつも,ちょっとニンマリしてしまいました。蛙お婆,差別意識が強過ぎて,なんと,ビビッているんですよ。ハグリッドに。


Chapter XI : From Weathertop to the Ford (2)

2005-03-29 23:18:37 | Tolkien・HoME
現在Odysseyと7月にはハリポタ6巻が控えていますので,ここ半年位はかなりスローモーなペースになってしまいますが,何卒,お許し下さいませ(汗)

裂け谷まであと数日の所(この,あと何日,が,正式版と下書きとで微妙に違うのだそうですが)でTrotterはこんな事を言います。

「我々はちょっと北に来過ぎたようだ。南へ向かう道を見つけなくては,それかもしくは,ぴったり東だ。このまま行くと,山の麓で行き止まりになってしまう(越えられない所に入ってしまう)。どこかで浅瀬に向かう道に出なくては。しかし,それでもまだ裂け谷まで4日か5日かかるだろう。」

一行がトロルの所へやってきた時,Trotterは平気な顔して,「ハロー,ウィリアム!」などと声をかけるそうです。そしてトロルをピタピタと叩いて,「君はBertが鳥の巣を耳の後ろにつけているのには気が付いているかもね。」

下書きの中では,一行が道に戻ってきた辺りはこのように記述されているそうです。


彼らは道の土手に上がってきます。その道はやがて川から離れて,狭い谷の脇を登って丘の麓へ伸びます。Trotterは,草の中の石にルーン文字で「G.B.」と書かれているのを見つけます。「ここはかつてガンダルフとビルボがトロルの宝を隠した場所だ」ビンゴは悲しそうな顔をしてそれを見ていました。ビルボと彼で,既にその宝を使い切ってしまったのでした。

道は北の方角に伸び静まり返っていました。他の旅行者の気配はありませんでした。

さて,それに続くグロールフィンデルとの出会いですが,そのシーンは下書き時代に既にほとんど出来上がっていたそうです。で,幾つか違う点が説明されます。

グロールフィンデルはTrotterを見つけると"Ai Padathir, Padathir! Mai govannen!" ("Hail Trotter, Trotter! Well met!")と叫びます。("Mai govannen"って,どっかで聞いた事があると思ったら,映画の中で,ヘルム峡谷でアラゴルンがハルディアに言ってましたね!)→正式版では,もちょっと静かに言ったそうで。

下書きでは黒の乗り手の数は不明です。(お父さんも知らなかったらしい(笑))そして,ガンダルフはもう裂け谷に到着していたようです。


Trotterがホビット達にグロールフィンデルを紹介します。グロールフィンデルは,ガンダルフから皆が危険にさらされていると聞いて迎えに来たと言います。そして,黒の乗り手が追って来るので,急いで行きましょう,と,言います。メリーが,ビンゴは傷を負っているから急ぐのは無理だと言い,Trotterは風見が丘での話をして,溶けた剣の柄を見せます。驚いて柄を見たグロールフィンデルは,邪悪な文字が彫られている,そのまま裂け谷に持って行くようにと告げます。

そしてグロールフィンデルは例の有名なエルフ語,"nora-lim, nora-lim"で白い馬を走らせます。しかしその瞬間,黒の乗り手が黒い馬で現れ,追ってきます。ビンゴは後ろを振り返りながら,少なくても7人はいる事を確認します。彼は見る見るうちに友達から遠くに去っていきました。もう1度,黒の乗り手の方を確認すると,彼らは黒いマントを脱ぎ,白と灰色の服を着ていました。白い手には剣,頭には兜と冠が見えました。

Run!Run!Run!