ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Earthsea DVD 感想その1(思いっきりネタバレです)

2005-03-31 22:00:07 | ゲド戦記・Le Guin
去年の暮れに海外で放映されたEarthseaのDVDを観ました。
とりあえず思いつくまま(汗)

セット的には,いかにもお金かけないで作りましたという感じです。でもこれはこれで悪いというわけでなく,TVドラマだからしょうがないと思います。原作に忠実ならそれでも文句はありません。

さて,内容の方なんですが。。。
まず,原作の「A Wizard of Earthsea」しか読んでない私にとっては,いきなり全く知らない修道院が出てきて,超びっくりです。(大汗)「A Wizard of Earthsea」とは別の本をドラマ化したのかな?と思ってしまいました。でもしばらくすると「A Wizard of Earthsea」の部分が出てきました。どうやら,修道院と同時進行で話が進んでいるようです。

この話,確か,ほとんど色気のない話と思っていましたが,Gedがいきなり女の子と遊んでいます。彼は最初からGedと呼ばれています。彼に魔法を教えてくれているおばさんが出てきます。彼の実家とおばさんの家は,結構,本で読んだ通りのイメージでした。そこへKargの戦士が襲ってきます。Gedは無理をして魔法をかけ‥までは結構原作に忠実でしたが,

Gedは,村人に死んだと思われて葬式の最中に,Ogionに拾われます。彼はOgionの家にやってきます。Ogionの家は,原作のイメージほどみすぼらしい感じではありませんでした。Ogionは,何やら「変わった」料理を出します。Gedはちょっとためらいながら食べます。やがてGedは本から影を呼び出す呪文を唱えてしまいます。Ogionに,自分と暮らしてゆっくり魔法を学ぶか,学校に入って早く学ぶかの選択を迫られ‥‥‥

‥‥Rokeの学校にやってきます。ですが,彼が学校の中に入る為に門番に言った名前は"Sparrowhawk"でした(あれー???)。Jasperは,原作のイメージと合ってます。でも彼は,後々Gedの「敵対的」ライバルになるのですが,食事を共にするお友達だったはず。このドラマでは,最初からHarry PotterとDraco Malfoyの関係です。一方,Vetchはイメージ通りでした。ただし,彼は色黒かったのでは!?

その「学校」の授業の様子は,「悪くはない」のですが,どうもハリポタ映画の二番煎じっぽいです。私はハリポタを読んだ時,魔法学校というアイディアをとても新鮮と思ったのですが,実は魔法学校のアイディアはEarthseaの方が先。だから,こっちの方がオリジナルなんだぞという意気込みをもっと見せて欲しかったです。

さて,Gedは女性の霊を呼び出そうとして「影」に襲われてしまうのですが,「影」が安っぽい,のはいいのですが,彼を助けようとしたArchmageは,そこで一旦倒れるのですが,亡くならず,過ちを犯したGedを諫めます。そして,Archmageが薦めたGedの行き先は‥‥Low TorningでもPendorでもなく,いきなり,振り返ると怖い人になるSkiorhについていってしまうんですね。あれ,PendorのDragonの話はナシなんですか?

その間,わけのわからない陰謀に満ちた修道院の話がずっと交錯し続けているわけです。
いかにも悪徳公爵っぽい男が,見るからに出世欲が強そうで意地悪そうな顔をした美人シスターと情事を重ねています。悪徳公爵は,美人シスターを利用して,何か大切な物を修道院から奪おうとしています。
美人シスターは,マザーのお付の気の弱そうなメイドさんをたらし込んで,何やらマザーをコントロールしようとしますが,マザーは,いかにも優しそうな気品ある顔をした若いシスターに,自分の跡取り役を仰せ付けます。美人シスターは大変悔しそうですが,マザーや若いシスターに気づかれないように振舞っています。。。(汗)

最初からずっと気になって仕方がなかったのは「この女の子達一体何!?」です。
Gedの故郷の女の子,学校でJasperと一緒の女の子,そしてGedやVetchと3人グループになるのはJasper,じゃなくて,女の子。‥そして修道院の(汗)女の子達。

いや実は,修道院の話の方がメインで,薄っぺらな「A Wizard of Earthsea」を取ってつけただけのドラマに見えるんですが。。

え~,途中ですが,私原作をここまでしか読んでないので,一旦打ち切ります。続きはまた,原作を読了してからでも。


Odyssey読書 : 4 Menelaus and Helen (2)

2005-03-31 21:52:46 | BookClub
Menelausと彼の艦隊は,エジプトの近くのある所で天候が悪くて動けなくなります。彼はどうしたらいいかわからず,部下達は次第に弱っていきました。ある日,女神がやってきます。彼女の名はEidotheeと言い,Poseidonに仕える予言の神Proteusの娘でした。そして彼女は父Proteusに会えば,誰がどうして彼を引き止めているのか教えてもらえると言います。

しかし,彼女から教わった,Proteusに会う方法は,ちょっと大変。
Proteusはいつもアザラシ達と一緒に過ごすので,Menelausは信頼のおける部下3人と待つ事に。Eidotheeは彼らがアザラシに変装できすように本物の皮を用意してくれましたが,これがクサいのなんのって(笑)。ようやくProteusの前に出る事ができたものの,いろいろな動物に化けようとする彼を取り押さえなくてはなりません。

やっとProteusは諦めて(笑),Menelausの話を聞く事に。
Proteusは,Menelausが家に帰る為には,ちゃんとしたお供え物をして,エジプト経由で行かなくてはならないそうです。(ったく,欲の皮の突っ張った神様達ですね~(爆))

他の情報についても教えて下さいと言うMenelausに,Proteusは「あんたは家に帰って幸せに過ごせるんだからもういいじゃろ。」と言いますが,粘るMenelausに,しぶしぶ,彼の兄Agamemnonが彼の妻ClytemnestraとAegisthusに裏切られ,殺された事を告げます。これを聞いたMenelausは大ショック。Proteusは「まあ,あんたがAegisthusを捕まえるか,でなけりゃ,Orestes(Agamemnonの息子)が立ち上がるじゃろうよ。」と慰めます。

Proteusは,さらに,OdysseusがCalypsoというニンフに捕らえられ,孤島に閉じ込められて,脱出もできない事を話します。


Odyssey読書 : 4 Menelaus and Helen (1)

2005-03-31 00:58:05 | BookClub
4章は長いので分割します。
Ithacaの王子TelemahusとPylosの王子PeisistratusがSpartaの宮殿に着いた時,Menelausは,Achillesの息子Neoptolemus(ネオプトレモス)と,Helenとの間にできた自慢の娘Hermione(ヘルミオーネ)との婚礼の準備に大忙し。

ほほう!HermioneはMyrmidon(ミュルミドーン)の親分の所に嫁に行ったんですね。ところで,映画Troyの中で,Myrmidonはライオンだって,ブラピが言ってましたね。ライオン集団の姉御Hermione。これはなかなか興味深いわ。

ギリシャの慣習により,Menelausは,相手が誰か確かめもせずに,TelemahusとPeisistratusを歓迎します。ただし,彼は一目で2人がギリシャのどこかの王子とわかったようです。(このような審議眼が彼らの身を守るのかな)そして彼らに風呂と食べ物を提供します。

Menelausは,食事の話題として,Troy戦争とその後の話をします。話がOdysseusに及んだ時,Telemachusは思わず涙します。これを見たMenelausと妻Helenは,彼がOdysseusの親族と気が付きます。皆が泣き出し収集がつかなくなったのを見て,Helenは涙を止める薬を出します。その後,彼女はOdysseusがTroyに潜入した時,変装してきたのがわかった事や,木馬に触れて,付き添いのTroyの王子(Parisではない)にバレないように中の兵士達の名を女の名前に変えて呼び,様子を伺った時の話をしました。

2人の身元を確認して事情を聞いたMenelausは,Troyとその後に起きた事を話し始めます。

Helenはあの後Spartaに戻っていたんですね。
原作では,彼女自身はあの木馬がTroyに入ったとき,既にギリシャ側に戻りたいと思っていたようです。(映画とはちょっと違いますね)
ついでですが,Troy王Priamを殺したのは,本当は,Neoptolemusだったのだそうです。


Run!Run!Run!