デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



セリーヌ『夜の果ての旅』はある場面から一向に進まないが、以前の『トム・ジョウンズ』ほど読了までの時間はかからないと楽観的に構えている。
この作品は私にとってはある程度読み続けたら頓挫するものの、あるきっかけで再び読み始めたら止まらなくなるような類のものだ。ある好きな曲があるのに難しいと思って練習をずぼらしているが、ふとしたことで練習を始めて弾きこなそうとのめりこむような。
今のところ作品から感じるのは、想像力だけでは語れないもの、想像力だけでは決して描写し得ないものが描かれているという、凄味である。主人公ははっきりいってバカらしいきっかけから従軍してしまうのだが、戦場を肌で経験したことが発端になる、いやというほどの世の不条理や社会と人間の矛盾とあらゆるきれいごとに斜めからメスを入れる主人公に、痛快ささえ覚えてしまう。
また読み進められたら書こうと思う。

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